ディスカウント3

状況をディスカウント(値引き)しないということは、そこにある事実をそのまま見る、ということと言えるでしょう。

ここで、少々厄介な問題が出てきます。
それは、そこにある事実が、他の誰かによって既にディスカウント(値引き)されたものでないかどうか、ということです。

政治・マスコミ・商売の世界ではよくあることのようですが、自分にとって都合の良い情報だけ見せて、都合の悪い情報は見せない、ということがあります。
また、情報を自分にとって都合の良いように解釈し修飾して提示する、ということもあります。

私たちは、状況をディスカウント(値引き)しないために、見ている事実(見せられている事実)が、事実の全体なのか一部なのか、捏造されたものではないのか、ということにも、注意を払う必要があります。
提示されている情報は、誰が、どの立場で、どういう目的で、出しているものであるのか、ということにも目を向けると良いでしょう。
[ 2017/09/11 08:28 ] 未分類 | TB(0) | CM(7)

ディスカウント2

「状況をディスカウントする」というのはどういうことなのか、ということから見ていきましょう。
例を見てください。

・雨雲が出ているのを見なかったことにして、洗濯物を外に干したまま外出する
・契約書の内容をよく読まずに、署名捺印する
・兄弟喧嘩で兄の言い分だけを聞いて、弟を叱責する
・無実の証拠があるにもかかわらず、「犯人はこいつだ」と決めてかかって取り調べる

いかがでしょうか。
それぞれ、「雨雲が出ていること」「契約書の内容」「兄弟喧嘩の理由(兄弟双方からの言い分)」「無実の証拠」という状況や事物を無視したり軽視したりしています。
これらディスカウント(値引き)の結果、高い確率でどういうことが起こるのか、想像に難くないですね。

ディスカウント(値引き)は、自我状態Aが十分に働いていないときに生じます。
不幸な結果を招かないために、Aを十分に働かせて、ディスカウント(値引き)を避けたいものです。

[ 2017/09/08 09:49 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

ディスカウント1

買い物でディスカウント(値引き)があると嬉しいですが、交流分析の「ディスカウント(値引き)」は、往々にして不幸な結果をもたらします。

交流分析では、わかりやすくするために、いかにも専門用語というような難解な言葉は用いず、日常生活でも使う言葉を使用しているのですが、日常生活での意味とは異なる意味で用いていることがあるので、注意が必要です。
以前お話しした「スタンプ」もそうでしたね。

交流分析で言う「ディスカウント(値引き)」は、或るものの真実の姿を見ないで、無視したり軽視したりすること、を指します。

「ディスカウント(値引き)」の対象となるのは、
   1、自分
   2、他者
   3、状況
この3つです。

次回から、1つひとつについて見ていきましょう。
[ 2017/09/06 08:39 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)

グレースタンプ2

グレースタンプ」の例をもう一つ。


Aさんの場合(フィクションです

5時に目覚まし時計をかけたのに起きられなくて、「劣等感」のスタンプを心のスタンプカードにポン!
お母さんから「5時に起きるって言ってなかった?」と言われて、再度「劣等感」をポン!
「お弁当作っておいたわよ」と言うお母さんの言葉を聞いて、「劣等感」ポン!
出勤前、昨夜部屋の掃除をしようと思ったのに出来なかったことを思い出して、「劣等感」ポン!
同僚がテキパキと仕事をこなしているのを見て、「劣等感」ポン!
休憩時間、同僚が通信教育を始めたと聞いて、「劣等感」ポン!
お弁当箱を開けて、自分でお弁当を作るはずだったのに作れなかったことを思い出して、「劣等感」ポン!
上司に注意されて、「劣等感」ポン!
注意されたことが仕事中ずっと頭から離れず、「劣等感」ポン!ポン!ポン!
帰宅途中、仲が良さそうなカップルを見て、「劣等感」ポン!
スタイルのいい人を見かけて、「劣等感」ポン!
自宅ポストに同級生の結婚の案内状を見つけて、「劣等感」ポン!ポン!ポン!
妹に「やつれた顔してるよ」と言われて、「劣等感」ポン!
これで、心のスタンプカードがいっぱいになりました。
「ほっといてよ!どうせ私は、あんたみたいに若くもないし、要領もよくないし、何にも出来ないし!!!」妹にバッグを投げつけて、部屋にこもりました。
片付いていない部屋を見ながら、新しいスタンプカードに、「劣等感」をポン!
妹に八つ当たりしてしまったことを反省して、「劣等感」ポン!ポン!ポン!
こうして、また「劣等感」というラケット感情のスタンプを集めていきます。

Aさんの場合は、「劣等感」というラケット感情をスタンプとして集めて、スタンプカードがいっぱいになった時には、「妹に八つ当たりする」という行動に出ました。
Aさんには、最近では、第一志望の大学に入れなかった過去、取りたかった資格を取れなかった過去、幼少時からの憧れだった職業に就けなかった過去、密かに思いを寄せていた人が既婚者だったことを知ってしまった過去、があります。これら喪失の経験を、きちんと「悲しんだ」ことは、まだありません。
Aさんの場合は、「劣等感」というラケット感情の奥にある「本物の感情」は、「悲しみ」のようです。

どんなラケット感情をスタンプとするのか、どんなふうにスタンプを収集するのか、どのくらいのペースでスタンプを溜めるのか、スタンプがいっぱいになったらどんな行動に換えるのか、そして奥にある本物の感情は何なのか、は、人それぞれです。

あなたの場合は、どうでしょうか?

[ 2017/09/01 13:40 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)

Author:坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)
東京・大阪でのメンタルクリニック・専門学校相談室・NPOカウンセリングルームのカウンセラーを経て、2016年4月兵庫県姫路市で「坂田カウンセリングオフィス」を開業しました。文明の利器にはめっぽう弱いというセルフイメージに打克つべくブログを始めました。よろしくお願いします。



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