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脚本分析24(禁止令)

ドライバーは、親など重要な相手の言葉や態度を、子どもが頭の中で言葉で解釈してインプットしたものでした。
つまり、言葉を理解し言葉を組み立てられるようになってから、心に作った呪縛です。
でも、コミュニケーションは、言葉だけではありませんね。赤ちゃんでも、肌に伝わる刺激や、耳に入ってくる声の調子、自分に向けられる視線など、体の感覚で外界を感じています。
体の感覚でインプットした呪縛を、交流分析では「禁止令(インジャンクション)」と呼んでいます。
通常、言葉でインプットするドライバーより先に、禁止令(インジャンクション)をインプットしているとされます。また、ドライバーは、養育者の教育的な価値観からの発信をもとに作られているのに対し、禁止令(インジャンクション)は、養育者の強い感情をまとった無意識的発信をもとに作られています。
よって、禁止令(インジャンクション)は、とても根深いし、大きな破壊的パワーを持っています。

禁止令(インジャンクション)の種類は、研究者によってどんどん増やされていますが、基本となる12種類の禁止令を紹介します(「グールディングの12の禁止令」と言います)。

1、存在するな
2、おまえであるな
3、子どもであるな
4、成長するな
5、成功するな
6、何もするな
7、重要であるな
8、属するな
9、近づくな・信じるな
10、健康であるな
11、考えるな
12、感じるな


「拮抗禁止令(カウンター・インジャンクション)」という言葉があります。「挨拶をしなさい」「正直に言いなさい」「お利口さんになさい」などなど、養育者の「~しなさい」という言葉を、子どもが取り入れたもののことを言います。この拮抗禁止令の中で、特に生き方に害をもたらすものとして、テイビー・ケーラーが提示したのが、ドライバーです。
なぜ、拮抗禁止令(カウンター・インジャンクション)という名前が付けられたかと言うと、それは、禁止令(インジャンクション)に拮抗(反対)する作用があると考えられたからです。しかし今では、禁止令をかえって強める作用があるとされています。
例えば、《「完全であれ」のドライバーに従っている限りは、「存在するな」の禁止令に従わずとも許される》・・・子どもは、破壊力の強大な「存在するな」の禁止令から逃れるために、小さな頭で必死に、そんな逃げ口を考えつきます。懸命に「完全である」ことを守ろうとして、生きづらくなってしまいます。禁止令のパワーが大きければ大きいほど、ドライバーもプロセススクリプト(プロセス脚本)も強まります。そして、「完全にできなかった」ことを悔いて自殺してしまうなど、最終的には「存在するな」の禁止令に従ってしまう結末を迎えることになります。
でも、そんな無意識のからくりには、なかなか気づきません。子どもの頃に考えだした禁止令からの逃げ口にすがってしまいます。
だから、拮抗禁止令に属するドライバーにアローワーを与えて解除することは、ドライバーでやっと蓋をしている本当に恐るべき正体=禁止令に直面すること、になるので、とても恐ろしくて、「そんなことできない」と心が反応するのですね。

今、「ドライバーにアローワーを与えるなんて、簡単にはできないよ」と感じているなら、無理はしないでくださいね。
ただ、次のことを心に置いておいてください。
「拮抗禁止令・ドライバーで禁止令を失くすことはできない。単に一時的に隠しているだけで、破壊的な無意識の人生計画(人生脚本)を強めてしまう」
そして、自分の感覚を頼りに、安全と感じられる場所と相手を見つけてください。
心が安全だと感じられる時と場所と相手を得た時に、禁止令と向き合える心の準備ができた時に、アローワーを与えることにも積極的になれるでしょうから。

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[ 2016/09/27 11:41 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)

Author:坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)
東京・大阪でのメンタルクリニック・専門学校相談室・NPOカウンセリングルームのカウンセラーを経て、2016年4月兵庫県姫路市で「坂田カウンセリングオフィス」を開業しました。文明の利器にはめっぽう弱いというセルフイメージに打克つべくブログを始めました。よろしくお願いします。



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