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らっきょうの皮をむく

悩みを多角的に見て客観視することは、悩みから抜け出すのに有効ですが、「そんな元気はない」という日もあるでしょう。そんな日は、考えることをいったんやめましょう。
とは言っても、「考えないようにしよう」と思えば思うほど、考えてしまうのが、人間の性。「考えないようにしよう」と考えるのではなく、頭を使う代わりに体を使ってみましょう。散歩でも掃除でもなんでも気が向くことをやってみましょう。

20年以上前、悩みで頭がパンパンのときに、ウォーキングのイベントに参加したことがありました。歩き出してしばらくは、悩みで頭がパンパン状態のまま。その後いつからか、「あれ?考えが続いていかない」。悩みの考えがポッと出て、消えて、次の考えがポッと出て、消えて・・・・。悩みの考えは出てはくるけど、どんどん流されて行ってしまう、そんな感じ。

昨日も、泥付きのらっきょうを塩らっきょうにするために、700グラム黙々と皮をむいていたら、同じような感覚がやってきました。今日の段取り、明日の段取り、とあれこれ頭をはたらかせながら皮をむいていたのですが、途中から、頭の中を考えが素通りしていっていました。

餃子を作るのでも、ガーデニングするのでも、何か体を使うことをやってみてください。1つ1つの動作を丁寧に行うのもコツです。動作に意識が集中すると、悩みの考えに意識が向きにくくなるようです。

これは、森田療法の「精神交互作用を断つ」というのと同じです。気分や症状にこだわればこだわるほど、気分・症状は悪化する、というのが「精神交互作用」。例えば、「トイレに行きたい」と意識すればするほどトイレに行きたくなる、そういう状態です。
気分・症状は「あるがままに」、今やるべき行動に集中する。すると、意識の集中は、気分・症状から今やっている行動に移り、結果、気分・症状が改善する。と、非常におおざっぱですが、森田療法の方法論の1つを説明しました。

「頭を使う代わりに体を使う」。この手もぜひ、苦しみから抜け出すためのレパートリーに入れてください。

ただし、もしも、体を使う気力もわかない日がしばらく続くようでしたら、それは、気持ちをコントロールするだけでは治らない、脳内物質をコントロールする必要のある病気であるかもしれません。できるだけ早く、メンタルクリニックで診療を受けることをおすすめします。薬は、正しく服用することで、つらさを和らげてくれます。つらさが和らげば、自分で気持ちをコントロールする元気も出てきます。薬の力を少しだけ借りて、本来の自分をとり戻してください。
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[ 2016/05/26 09:26 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)

Author:坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)
東京・大阪でのメンタルクリニック・専門学校相談室・NPOカウンセリングルームのカウンセラーを経て、2016年4月兵庫県姫路市で「坂田カウンセリングオフィス」を開業しました。文明の利器にはめっぽう弱いというセルフイメージに打克つべくブログを始めました。よろしくお願いします。



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