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脚本分析9(ドライバー)

子どもの頃からの人間関係の積み重ねの中で、「自分は~のようにしか生きられない」と無意識のうちに思い込み、まるでお芝居の脚本のように、その筋書き通りに人生を演じていることがある。その人生の脚本に気づき、それが今現在と未来の自分にとって本当に満足できるものなのかどうかを再検討し、必要ならば新しい満足できる脚本に書き換える。

夏休み前、このようなお話をしていましたね。

今日は、人生の脚本を探るヒントとなる「ドライバー」のお話をします。
「ドライバー」とは、心の中で駆り立てるもの、どうしてもそのようにしないと心が落ち着かず不安になってしまうもの、を言います。
多くの場合、親の教育的な言葉が、子どもの中で、いつの間にか、「常に、必ず、自分は~でなければいけない」と強迫的なものに変化して内在化したものです。
ドライバーは5つあります。
  ・完全であれ
  ・他人を喜ばせよ
  ・一生懸命やれ
  ・強くあれ
  ・急げ

①完全であれ
何でも完璧にできないと気が済まない。
「まだ全部おもちゃが片付いていないわよ」「今日のテストは90点だったのね。次は100点をとりなさいね」などの親の教育的な言葉から、常に完全でなければいけない、と思い込んでしまった。

②他人を喜ばせよ
いつでも他者を喜ばせていないと不安。
「○○ちゃんがそんなんだとお母さんは悲しいわ」「お友達とは仲良くしなさいね」などの親の教育的な言葉から、自分を犠牲にしてでも他者を喜ばせないといけない、と思い込んでしまった。

③一生懸命やれ
常に努力していないと落ち着かない。
「一生懸命やりなさい」「努力が一番」などの親の教育的な言葉から、いつも一生懸命やっている状態でないといけない、と思い込んでしまった。

④強くあれ
どんなときも弱い自分が出ることが許せない。
「泣かないのよ」「弱音を吐くな」などの親の教育的な言葉から、いつでも強い自分でいないといけない、と思い込んでしまった。

⑤急げ
じっくりゆったり構えることができず、いつも気持ちが急いている。
「速く歩いて、遅刻しちゃうよ」「ぐずぐずしてないで早くなさい」などの親の教育的な言葉から、いつも急がなければいけない、と思い込んでしまった。

背景にあるであろう親の言葉は、どれも、普通に親が子どもに言うもののようです。
親に悪意がある場合は少なく、多くは、子どもを社会的に通用する人間に育てなくては、という親の教育的な思惑からの言葉です。
子どもは、それまでの親との関係やその他の人々との関係、生活の中の出来事などの文脈の中で、親の言葉を解釈します。
同じ言葉を聞いても、何とも思わない子もいれば、ドライバーにしてしまう子もいます。

子育て中の皆さんは、自分の言葉が子どもを不自由にしてしまうのではないかと、怖くなったかもしれませんね。
必要なだけ恐れ、必要以上には恐れないでください。
自分の言葉が子どもに及ぼす影響を念頭に置きながら、子どもの様子をよく見てください。そして必要ならば、子どもの不安を和らげ緊張を緩める言葉をかけてあげてください。

自身のドライバーについて思いを馳せている皆さん。
子どもの時のあなたは、親の言葉を聞きながら、「絶対に完全でなければいけないんだな」「他人を喜ばせられないと大変なことになる」など、子どもの頭で必死に考えたのですね。「よく頑張ったね」と、子どもの時のあなたをほめてあげてください。
そして、成長したあなたは、「完全でないと意味がない、って本当?」「他人を喜ばせられないと自分の存在価値はない、って思っているけど、本当にそう?」と、自分自身に問い直してあげてください。
ドライバーは、自分自身がかけた呪文。自分自身でその呪文を解いてあげてください。

明日は大阪で仕事のため、ブログはお休みさせていただきます。夏休み明け早々、ごめんなさい。
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[ 2016/08/24 10:14 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)

Author:坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)
東京・大阪でのメンタルクリニック・専門学校相談室・NPOカウンセリングルームのカウンセラーを経て、2016年4月兵庫県姫路市で「坂田カウンセリングオフィス」を開業しました。文明の利器にはめっぽう弱いというセルフイメージに打克つべくブログを始めました。よろしくお願いします。



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