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心理ゲーム36

職場でA子さんとB子さんが話しています。

A子「私って、本当バカ」
B子「どうしたの?」
A子「この前と同じミスをしちゃった。バカよね」
B子「誰にでもミスはあるよ」
A子「でも、この前と全く同じミスなのよ」
B子「まあ、そんなこともあるよ」
A子「でも、普通、こんな簡単なこと、何度も間違えないと思うんだ。私がバカだから・・・」
B子「そんなに気にしなくていいんじゃない」
A子「こんな凡ミスを繰り返しちゃうのは、私がバカだからよね」
B子「そんなことないよ」
A子「うううん、私はやっぱりバカ。未だにお客さんの顔を覚えられないもの」
B子「私だって、お客さんの顔を覚えるの、苦手よ」
A子「B子は、頭の回転速いじゃん。私は、バカだから、何をするのも時間かかっちゃう」
B子「自分で自分のことをバカって言わない方がいいと思うよ」
A子「でも、本当に私ってバカだから」
B子「そんなことないって」
A子「うううん、私はバカなのよ。大学にも行ってないし、資格も持ってないし・・・」
B子「気にしすぎよ」
A子「うううん、B子がどう言ってくれようが、私はどうしようもないバカなのよ」
B子「だから、自分のことをバカバカ言わないの!何度言ったらわかるのよ、もう、バカ!!」

これは、「おろか者(道化役)」のゲームです。
前回お話しした「ゲームの公式」に沿って、この二人のやりとりを見ていきましょう。

まず、「仕掛け人」は、A子さんですね。
A子さんには、「自分はバカで無益な人間だ」という思い込み(自分についてのNOT-OKの信条)があって、「周囲の人も自分のことをバカだと見放すに違いない」という思い込み(他者についてのNOT-OKの信条)もあるようです。
そして、A子さんは、この思い込みを現実化していくために(人生脚本の通りに人生を歩むために)、このゲームを仕掛けています。

B子さんは、このA子さんのゲームに「乗る人」となって参入してきました。
それは、B子さんの無意識の中に、「かわいそうな人は自身では救われないので私が救ってあげないといけない」という強い動機(他者についてのNOT-OKの信条)があるからです。

二人の対話はしばらくの間、一見自然な感じに続いていきます(「反応」)。
けれども、その言葉のやりとりの重低音には、お互いの「NOT-OK」が存在しています。

そして、ついには、A子さんが無意識に望んでいた通り、B子さんはA子さんに「バカ!!」と怒ってしまうのです(「転換」)。
この「転換」で、「犠牲者」役のA子さんに対して「救援者」として接していたB子さんは、「迫害者」役に転じました。

そして、二人とも、一瞬頭の中が混乱して(「混乱」)、後味の悪い思い(「ラケット感情」)を味わったのです(結末)。

A子さんは、このゲームをすることで、「私はバカで無益な人間で、周囲の人も私をバカだと言って見放す」という無意識の人生の筋書き通りに事を運ぶことができました。そして、この実績がNOT-OKの信条を強め、次のゲーム(ラケット的表出)へと向かっていくことになるのです。


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[ 2019/12/13 18:15 ] 未分類 | TB(0) | CM(-)
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プロフィール

坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)

Author:坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)
東京・大阪でのメンタルクリニック・専門学校相談室・NPOカウンセリングルームのカウンセラーを経て、2016年4月兵庫県姫路市で「坂田カウンセリングオフィス」を開業しました。文明の利器にはめっぽう弱いというセルフイメージに打克つべくブログを始めました。よろしくお願いします。



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