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自己治癒力

『自己治癒力を高める』(川村 則行  講談社  1998年)に、「グリアー分類」が紹介されています。これは、癌の受けとめ方と生存率についての調査です。
グループAは、癌であることがわかっても前向きな気持ちを失わず、積極的に治療に取り組み、癌に打克とうとした人たち。
グループBは、自分は癌なんかではない、あるいはそうだとしても早期だから大丈夫と、あえて癌という言葉さえ拒否し、積極的に逃避・否認した人たち。
グループCは、感情を抑圧し、すべては医者にお任せだと仕方なく受けとめた人たち。
グループDは、絶望的になり、もうあるのは死だけだと、四六時中恐怖心にさいなまれていた人たち。
生存率が高かったのは、グループA→グループB→グループC→グループDの順という調査結果でした。
腫瘍の大きさや悪性度、治療法よりも、精神的なものの影響の方が大きいことが証明された、と書かれています。

グループAとグループBは、一見正反対のように見えますが、共通点がある、とのこと。
何だかわかりますか?

それは、「主体的である」ということと、「自分の本心に素直に生きている」ということ。
著者は、事例を挙げながら、「自己治癒力を目覚めさせるポイント」として、この2点を挙げています。
少し長くなりますが、そのままの文章を引用します。

・・・①自分の主人公は自分である。
自分の自己治癒力を発揮していくには、「自己」との関わりが大事であるということ。関わりというのは、「自分の人生や、命、そして病気」そのものへの関わりです。主体的にそれに関与するということです。この喘息患者さんの場合にも、どんなときに発作が起こり、どんなときに起こらないかということを考えるようになってはじめて、事態は変化していきました。病院で、医者の処方する薬をきちんと飲むことがもちろん基本でしょう。しかし、それ以上に自分の病気の成り立ちを振り返り、自分で修正し、コントロールしてゆく姿勢が重要です。
②自己治癒力は、本来の自分に立ち返ることから生まれる。
気持ちの奥の方から、よしがんばるぞという声が聞こえてきたなら、思い切り闘う。心の底から人生をもっと楽しみたいと真に思えたなら、病気なんかはどうでもよいと忘れ、心に喜びを与えてくれるものに全力を投球する。いずれの場合も、自分の本心にしたがっており、そうしたときに自己治癒力があふれてきます。
また、感情表現を行い、素直な自分に出会うことで、自己治癒力が発揮されます。これは、病と闘うでもなく、また病を否認するでもなく、共存しながら、本来の自分からかけ離れている現在の自分に気づき、本来の自分を取り戻して自分らしく生きること。こうしたときに、あたかもその副産物として治癒力が解放されてきます。・・・

この本はお医者様が書かれているのですが、カウンセリングで取り組んでいることと同じだなあ、としみじみと感じ入りました・・・
今日は、私自身の個人的関心に「素直」になって、書かせていただきました。ありがとうございました。
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[ 2016/07/22 09:27 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)

Author:坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)
東京・大阪でのメンタルクリニック・専門学校相談室・NPOカウンセリングルームのカウンセラーを経て、2016年4月兵庫県姫路市で「坂田カウンセリングオフィス」を開業しました。文明の利器にはめっぽう弱いというセルフイメージに打克つべくブログを始めました。よろしくお願いします。



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