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ストレスのダメージを小さくするために

心理学の実験には残酷なものがよくあります。今日お話しするのも、「う~ん」と個人的には考え込んでしまうものですが、人間の幸せのために犠牲になってくれたネズミさんたちに「ごめんね、ありがとう」と言うしかありません。
どんな実験かというと、俗に「管理職ネズミと平ネズミ」として知られているワイスの実験です。

ネズミAさんには、電気ショックが与えられますが、自分でそれを回避する方法が与えられています(ネズミAさん=「管理職ネズミ」とします)。
ネズミBさんにも、電気ショックが与えられますが、自分ではどうすることもできません(ネズミBさん=「平ネズミ」とします)。
その後、「管理職ネズミ」と「平ネズミ」にできたストレス性の潰瘍の大きさを調べます。
結果は、潰瘍が大きかったのは、「平ネズミ」の方でした。

つまり、ストレッサーに対して自分で対処(コーピング)できる方が、ダメージは小さくて済む、ということです。

前々回、ラザルスのモデルでもお話ししましたが、自分がストレスコーピングできると思えること、コーピングが成功すること、がストレスで疲はいしてしまわないためには、とても重要なんですね。
そのためにも、成功体験を多く持つこと、コーピングの手段を1つでなく複数持つこと、が大切です。

ワイスは、他にも次のような実験もしています。
ネズミCさんには、警告サインの直後に電気ショックを与える。
ネズミDさんには、警告サインと無関係にランダムに電気ショックを与える。
結果、ストレス性潰瘍が大きかったのは、ネズミDさんの方でした。

ストレッサーの予測ができる方が、ダメージが少なくて済む、ということです。

普段から、自分はどんな事態に対して脅威を感じるのかということや、ストレスの前兆に、気づいていると良いと言えますね。

他にも、強い電気ショックを回避するためには弱い電気ショックを自ら選ばなければいけないという葛藤状態に置かれたネズミさんも、実験後大きな潰瘍ができていた、という実験も行われています。

かわいそうですが、ネズミさんたちに報いるためにも、実験結果を日常生活にしっかりいかしていきましょう。
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[ 2016/07/19 08:10 ] 未分類 | TB(-) | CM(1)
訪問有難うございます
懐かしいです。
その実験私も学校で習いました。
心理カウンセリングはなかなか収入につながらないにもかかわらず、開業されるかたがいらっしゃるのは有難いことです。
[ 2016/07/19 17:19 ] [ 編集 ]
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プロフィール

坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)

Author:坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)
東京・大阪でのメンタルクリニック・専門学校相談室・NPOカウンセリングルームのカウンセラーを経て、2016年4月兵庫県姫路市で「坂田カウンセリングオフィス」を開業しました。文明の利器にはめっぽう弱いというセルフイメージに打克つべくブログを始めました。よろしくお願いします。



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