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ラケットシステム10

Bちゃんの物語第八章。

「強化記憶が、不幸の連鎖のラケットシステムを大きく動かしているということ、そしてこの不幸の連鎖は自分で止められるということは、わかりました。では、強化記憶の威力を削ぐためには、いったいどうしたらよいのでしょうか?」
Bさんの質問に、カウンセラーが答えました。
「いくつか方法があります。今日は、そのうちの1つについて、考えていきましょう。それは、その記憶にあるディスカウント(値引き)を正すことです」
「記憶にあるディスカウント?」
「はい。それでは、幼稚園の頃に妹さんと同じような白いレースのドレスをおねだりして買ってもらえなかった時のことから、思い出していきましょう」
「はい」
「その時、お母さんは、何と言いましたか?」
「幼稚園にそんな服は着ていけないでしょ。もっとお姉ちゃんらしい服にしなさい」
「それを、Bさんはどうとりましたか?」
「やっぱり、私は妹みたいに小さくて可愛らしくないから、お母さんは私のことを妹ほど好きじゃないんだ。だから買ってもらえない」
「それは、脚本の信条ですね」
「えーっと・・・脚本の信条はディスカウント(値引き)でしたね」
「そうです。お母さんが言ったことを、脚本の信条と離れて解釈すると、どうなりますか?」
「・・・真っ白だから汚れが目立つし、レースなんかすぐ引っ掛けて破いてしまう。お外遊びも多い幼稚園に着ていくには、ちょっと…」
「今、言ってみて、どんな感じがしていますか?」
「・・・不思議な感覚です。確かに、お母さんがあの時しかめっ面をしていたのも、私のことを好きじゃないから、ではなくて、幼稚園に着ていくための服を買いに来ているのに、それは不向きだ、っていう気持ちだったんじゃないかなって、今初めて、そう思いました」
「気分はどうですか?」
「なんだかホッとしました。そこまで私はお母さんに嫌われていたわけじゃない・・・」
「こんなふうに、強化記憶の中には脚本の信条が浸潤していて、ディスカウント(値引き)状態になっています。強化記憶にあるディスカウント(値引き)を正していくことで、強化記憶が持つ不幸への威力は弱まります」
「他の記憶についても、ひとつひとつ、ディスカウント(値引き)を正していくと良いのですね」
「はい。ご自分でも出来ると思いますよ。難しい時には、お手伝いします」
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[ 2018/03/25 08:35 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)

Author:坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)
東京・大阪でのメンタルクリニック・専門学校相談室・NPOカウンセリングルームのカウンセラーを経て、2016年4月兵庫県姫路市で「坂田カウンセリングオフィス」を開業しました。文明の利器にはめっぽう弱いというセルフイメージに打克つべくブログを始めました。よろしくお願いします。



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