FC2ブログ

ラケットシステム8

Bちゃんの物語第六章。

彼氏とのいつもの喧嘩が、ラケット的表出心理ゲームであることを知った時、Bさんは、「もう心理ゲームはやめます」と言いました。すると、カウンセラーが、「行動の計画や目標を決める時は、~をやめる、~をしない、というのではなくて、~を始める、~をする、という言い方で決めるのが良いですよ」と教えてくれました。
その理由は次のようなものでした。
1つには、「~をやめる」「~をしない」という計画だと、具体的に何をしたら良いのかが不明確で、結局何も出来なくなることが多いこと。
また、「~をやめる」「~をしない」という計画を立てている時には、必然的に、「~をしている」像が心の中にイメージされてしまうため、「~をする」イメージが強化されてしまい、行動がそちらに引きずられる、ということでした。
「確かに」とBさんは、思いました。子どもの頃、運動会でこけないように、こけないように、と思っているときに限って、こけてしまったことが思い起こされました。
「今まで何度も、もう彼氏との喧嘩はしない、って決めていたのに、やめられずに繰り返してしまっていたのは、そういう理由からだったのですね」と、Bさんが言うと、カウンセラーが言いました。「そうでしょうね。それと、ラケットシステムというディスカウント(値引き)の環の中から眺めているときは、そこにあるディスカウント(値引き)になかなか気づけないものです。ディスカウント(値引き)したままディスカウント(値引き)をやめる、ということは、不可能だと思いますよ」。
さらにカウンセラーは続けました。「そして、今、Bさんは、ラケットシステムの外に一歩踏み出すことが出来たので、そこにあったディスカウント(値引き)を真っ直ぐに見つめることが出来るのですよ」。
「そうですね。彼氏との喧嘩の時は、いつも、心の中で、自分のことも彼氏のことも、ちゃんとは見ていなかったと思います。私はどうせ~、とか彼氏はどうせ~とか、過去の亡霊に取りつかれたみたいに、最初から否定的な見方しかしていなかった。喧嘩をやめようと思っても、それがどういう意味を持っているのかとか、考えることもなかったし、無意識のままに、ラケットシステムのディスカウント増強の回転数を増やしていたんでしょうね」。
Bさんは、ラケットシステムという分析モデルを手にしたことで、自分のこと・彼氏のこと・状況を、ディスカウント(値引き)抜きに見ることが出来ることに、勇気を得ました。
「次は、ラケットシステムのもう一つの構成要素、強化記憶について、見ていきましょうか」
カウンセラーの言葉に、笑顔でうなづくBさんでした。
スポンサーサイト



[ 2018/03/20 18:48 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)

Author:坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)
東京・大阪でのメンタルクリニック・専門学校相談室・NPOカウンセリングルームのカウンセラーを経て、2016年4月兵庫県姫路市で「坂田カウンセリングオフィス」を開業しました。文明の利器にはめっぽう弱いというセルフイメージに打克つべくブログを始めました。よろしくお願いします。



ホームページはこちらです⇒http://sakatacounsel.web.fc2.com/          (右側「リンク」から入れます)

検索フォーム
カテゴリ