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ディスカウント17

昨日ロジャーズの引用をしながら、交流分析のラケット感情人生脚本のことを思い浮かべていました。

子どもにとって、親など周囲の親密な対象から愛されるということが、いかに大きいものなのかということを、改めて考えさせられます。

親などに愛されることが重大であるために、子どもは、自分の現実の経験よりも、親などの意図を優先して、自分や環境についての概念を形成していく。その過程で、親の意図に沿わないと子どもが察した経験は、無視されるようになる。また、本来は親の意図であるものを、自分自身のものとして歪んで知覚するようになる。

ラケット感情も、実際に感じていた「本物の感情」が親などの意図に沿わないと子どもが察して封じ込め、親などの意図に沿うと子どもが感じた感情を代わりに感じ表出するようになった、というものでした。

インジャンクション(禁止令)は、言葉をまだ理解しないうちから、親の態度などを手掛かりに、非言語的に、自分は「~であってはいけないのだ」「~してはいけないのだ」と子どもが感じたものを、無意識のうちに自分自身の中に取り込み、成人してからも抱きつづけるものでした。

カウンターインジャンクション(拮抗禁止令)や、その中で特に有害とされるドライバーも、親の教育的意図を、自覚しないまま自分自身の意図として受け継いだものでした。

現実に自分自身が感じているもの、経験しているものが、作り上げた概念に適合しないときには、無視されたり軽視されたりする(ディスカウントされる)。その結果、心理的不適応や生きづらさが生じてくる。
本当は「怒って」いるのに、ラケット感情を意識し「怒り」を意識しないことによって、心理的症状が出たり問題が生じたりする。
現実として「上手くやれた」のに、「重要であるな」の禁止令に従う自己概念に合わないために、その事実を無視したり、「たいしたことではない」と価値を薄めたりして、いつまでも自信が持てない。等々。

現実に、自分自身が感じているもの、経験しているものを、脅威なしに意識できるようになることが、心理的健康や幸せ感の回復に必要なのだと、改めて感じました。
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[ 2017/10/24 12:42 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)
時々拝見しています
いつか私も相談したいと思います
[ 2017/10/24 16:56 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
> 時々拝見しています
> いつか私も相談したいと思います

ひらしお様

ありがとうございます。
その時が来たら、ぜひお声掛けください。
それまでの間、拙ブログが少しでもお役に立てれば幸いです。
[ 2017/10/25 08:13 ] [ 編集 ]
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プロフィール

坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)

Author:坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)
東京・大阪でのメンタルクリニック・専門学校相談室・NPOカウンセリングルームのカウンセラーを経て、2016年4月兵庫県姫路市で「坂田カウンセリングオフィス」を開業しました。文明の利器にはめっぽう弱いというセルフイメージに打克つべくブログを始めました。よろしくお願いします。



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