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ラケット感情16

『新しい交流分析の実際』(杉田峰康著 創元社 2006年)には、ラケット感情をどのようにして身に付けるのかということについても、まとめられています。
以下、引用します。

TAでは、ラケット感情が次の3つの形で学習されるとしています。
・親が感情生活のモデルを子どもに示す(例・いつも母親が孤独でさびしい顔をしている)
・特定な感情にストロークが与えられる(例・怒ってカンシャクを起こすと、欲しいものが手に入る)
・本物の感情が間違って定義される(例・怒っている子に親が「あんたは疲れて眠いだけ。怒ってなんかいないわよね」と言う)
これらはすべて親子の感情交流性の障害ですが、同時に子ども側の原始的な認知過程(受け取り方、解釈、評価)も影響しているといえましょう。


1つ目の形は、Hちゃんの事例のような場合を指します。
2つ目の形は、AちゃんBちゃんCちゃんDちゃんEちゃんFちゃんGちゃんのような場合です。
「ストローク」という言葉が使われていますが、これは交流分析(TA)の用語です。「ストローク」は、「存在認知の一単位」と定義されています。これについてはまた後日お話ししますね。
3つ目の形は、私の事例ではご紹介していませんが、カウンセリングの中ではよく伺う話です。

いずれの形にしても、親などとの関わりの中で、子どもが、ある特定の感情を禁じられたもの、ある特定の感情を奨励されたもの、と区分けした、ということのようです。
また、その区分けは、親などからの愛情や承認を得て生き延びるために必要である、と子どもが感じた故のもの、とも言えますね。
だからこそ、ラケット感情を手放すことは、親などからの愛情・承認を失うのではないかという不安を伴い、困難なことが多いのでしょう。

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[ 2017/07/12 09:28 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)

Author:坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)
東京・大阪でのメンタルクリニック・専門学校相談室・NPOカウンセリングルームのカウンセラーを経て、2016年4月兵庫県姫路市で「坂田カウンセリングオフィス」を開業しました。文明の利器にはめっぽう弱いというセルフイメージに打克つべくブログを始めました。よろしくお願いします。



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