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ラケット感情8

「怒り」には、あまり良い印象が無いかもしれませんね。
けれども、「本物の感情」の「怒り」は、私たちにとって、とても大切な働きを持つ感情なのです。

あなたの尊厳を傷つけるような出来事が起こった時に、そのまま放っておいたら、どうなるでしょうか?

たとえば、嘘をつかれた、悪口を言われた、いわれのない非難を受けた、約束を破られた、暴力を振るわれた・・・というような時。

ひとつには、いつまでもその状態、つまり、あなたの尊厳を傷つける状態が、続くリスクが高まります。
「NO」をはっきりと伝えないまま放置しておくと、相手は、あなたの尊厳を傷つけていることに気づかないまま、その言動を繰り返すかもしれません。あるいは、気づいていても、あえてやめようとしないかもしれません。

もうひとつ、大切なことがあります。
それは、あなたの尊厳を傷つけることに「NO」を言わないことで、あなた自身が、あなたの尊厳を曖昧なものにしてしまったり貶めてしまったりすることになることです。
「自分は嘘をつかれてもしょうがないような人間だ」「暴力を振るわれるのは、自分が悪いからだ」・・・などと、自分自身をNOT-OKと位置付けてしまうことになってしまいます。

「本物の感情」の「怒り」には、「今現在の自分に対する不当な出来事から自分を守る」という重要な働きがあるのです。

しかし、「本物の感情」の「怒り」の代用感情(「悲哀」や「疑い」やその他の色々な「ラケット感情」)には、この働きはありません。

子どもの頃には、その「ラケット感情」で上手くいったのだけれども、大人になった今、そのままそれで対応しても、上手くいくとは限らないし、かえって問題を悪化させることもあるのです。

「本物の感情」は、必要なだけ感じた後は自然に消失していきます。
それに伴って、『私はOKでない』や『あなたはOKでない』から、『私はOKである』『あなたもOKである』へと、自然に移行することができます。
「怒り」についても、そうです。

けれども、「ラケット感情」はいつまでも尾を引きます。
『私はOKでない』『あなたはOKでない』に留まり続けます。

あなたの「ラケット感情」の奥にある「本物の感情」の「怒り」に気づいてあげましょう。
「怒り」を「怒り」として、純粋に感じてあげてください。
それが、あなた自身も相手も大切にする(『私はOKである』『あなたもOKである』)ことに繋がっていくのです。
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[ 2017/06/12 09:47 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)

Author:坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)
東京・大阪でのメンタルクリニック・専門学校相談室・NPOカウンセリングルームのカウンセラーを経て、2016年4月兵庫県姫路市で「坂田カウンセリングオフィス」を開業しました。文明の利器にはめっぽう弱いというセルフイメージに打克つべくブログを始めました。よろしくお願いします。



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