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ラケット感情7

Dちゃんの場合。

ディズニーランドに行くと約束していた日曜日、お父さんの急なお仕事で、お出掛けが中止になってしまいました。
「ひどいよ。ディズニーランドに行くって、約束してたじゃないか!」
Dちゃんは怒って頬を膨らませました。
「仕事なんだよ。ディズニーランドは、また今度連れて行ってあげるから」お父さんが言いました。
「今度じゃだめなんだよ!今日連れて行ってくれるって、約束したよね!」Dちゃんはまだ怒っています。
「いい加減にしなさい!お父さんがお仕事してくれるから、お出掛けもできるしごはんも食べられるのよ。我儘言わないの!」お母さんが言いました。
「そうだよ。我儘はいけないよ。今日は我慢しよう。また今度連れて行ってくれるんだから」お兄ちゃんが言いました。
「そんなの嘘だ!またきっと、約束を破るんだ!そうに決まってる!お父さんもお母さんもお兄ちゃんも、本当はお出掛けしなくてすんで嬉しいんでしょ!僕のことなんか、どうでもいいんでしょ!」Dちゃんは、「疑い」の言葉を吐き出しました。
お母さんが言いました。「何を馬鹿な事を言っているの、この子は。Dちゃんのことは、大事に思っているのよ」
お兄ちゃんも言いました。「そうだよ。Dちゃんは、とっても大切な存在なんだよ」
お父さんも言いました。「約束を守れなくって、悪かったな。次はちゃんと約束を守るから」

このように、Dちゃんが「怒り」を表出すると、「我儘だ」と怒られ、「疑い」を表出すると、「お前は大切な存在なんだよ」と言ってもらえたり謝ってもらえたりすることが続きました。

いつしかDちゃんは、「怒って」いる時に「怒り」を感じて表現する代わりに、「疑い」を感じて表現するようになっていました。
「本物の感情」である「怒り」を抑圧し、「疑い」を「ラケット感情(代理の感情)」として身に付けたのです。

大人になってからも、本当は「怒って」いるのに、「疑って」しまいます。
相手に「怒り」が上手く伝わることがなく、ますます「疑って」しまいます。
胸の奥底で、いつまでも「怒り」がくすぶっているのですが、本人は気づいていません。

それでも、幼い日、家族に「怒り」の代わりに「疑い」を表出して受け入れてもらえたように、大人になった今も、「疑い」を表出したら受け入れてもらえるような、そんな無意識の錯覚に囚われてしまっているのです。

あなたは、「怒り」を「怒り」として感じ表現できていますか?
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[ 2017/06/09 11:42 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)

Author:坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)
東京・大阪でのメンタルクリニック・専門学校相談室・NPOカウンセリングルームのカウンセラーを経て、2016年4月兵庫県姫路市で「坂田カウンセリングオフィス」を開業しました。文明の利器にはめっぽう弱いというセルフイメージに打克つべくブログを始めました。よろしくお願いします。



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