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対話分析4

例 )  同僚同士の対話
     Aさん「ここのランチ、おいしいね!」
     Bさん「本当、最高!」
     Aさん「ハンバーグの肉汁、たまんない!」
     Bさん「うんうん、やみつきになりそう!」

このような相補交流で、1時間近く楽しい時間を過ごしてきた2人でしたが、次の対話で流れが変わります。

     Aさん「ねえねえ、デザートも頼もうよ!」
     Bさん「うん、そうしたいけど、見て、時計。もう1時。社に戻らなくっちゃ」

ずっと、AさんのFCから来たコミュニケーションをFCで受け、そのままAさんのFCにコミュニケーションを投げ返すことをしてきたBさんでしたが、ここでは、Aさんから来たFCのコミュニケーション・ボールを、BさんはAに持ち替えて、AさんのAに向けて返球しました。
Bさんは、FCに戻ってくるだろうと思っていた返球が、想定外のAに戻ってきたので、一瞬戸惑うかもしれません。
けれど、たぶん、この後のAさんの言葉は、次のようなものになるだろうと予想出来ませんか?

     Aさん「えっ、もうこんな時間。残念だけど、デザートはまたの楽しみに取っておこうか」

Bさんから返球されたAのボールを受け取って、Bさんが期待している通りに、BさんのAに向けて、相補交流で返すでしょう。
こうして、2人は楽しいおしゃべりを一旦終わらせて、遅刻せずに会社に戻れるきっかけを掴めるのです。


相補交流にはコミュニケーションを繋げていく作用があるのに対して、交差交流には、そのコミュニケーションを一旦切る作用があります。
この例では、Aさんの「ねえねえ、デザートも頼もうよ!」に対して、Bさんが「うん、そうしたいけど、見て、時計。もう1時。社に戻らなくっちゃ」と返したやりとりが、交差交流です。

交差交流は、発信者の期待・予想とは異なる返信となります。
使用する自我状態は、相補交流では各人1つ(2人で2つ)であるのに対して、交差交流では、2人で3~4個となっています(この例だと、前半の相補交流では2人ともFCのみ使用なので、2人で2つ。交差交流では、AさんがFCで発信してAで受信しているので2つ、BさんはFCで受信してAで発信しているので2つ、2人合わせて4つの自我状態を使っています)。
また、相補交流と同じく、交差交流にも、裏面の交流(言葉とは違う非言語のメッセージ)はありません。

同じコミュニケーションの状態を続けたいときには相補交流を、これまでのコミュニケーションの状態を一旦切って次の異なるコミュニケーションの状態に持っていきたいときには交差交流を、と上手に使い分けたいですね。

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[ 2017/02/01 11:26 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
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プロフィール

坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)

Author:坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)
東京・大阪でのメンタルクリニック・専門学校相談室・NPOカウンセリングルームのカウンセラーを経て、2016年4月兵庫県姫路市で「坂田カウンセリングオフィス」を開業しました。文明の利器にはめっぽう弱いというセルフイメージに打克つべくブログを始めました。よろしくお願いします。



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