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グレースタンプ1

小学生だった頃、夏休みの終わりの楽しみが一つありました。
夏休み中、ラジオ体操に参加すると、出席カードにスタンプを押してもらいました。そして、カードがスタンプでいっぱいになる夏休みの最終日、ラジオ体操の後に、PTAだったかどこからだったか、ご褒美の文房部やお菓子を貰えたのです。

これは幸せな思い出ですが、今日お話しする交流分析の「スタンプ」は、幸せとはかけ離れたものです。

ずいぶん前ですが、サンリオのキャラクター「マイメロディ」のアニメが放映されていて、ときどき見ていました。
主人公マイメロ(ピンクのうさぎ?)の幼馴染にクロミちゃん(黒の猫?)という子がいました。
マイメロは天然キャラなので、悪意はないものの何かにつけてクロミちゃんに迷惑がかかってしまいます。
クロミちゃんはその度に、マイメロに「恨み」を持ちます。そして、迷惑をかけられたことを思い出してはまた、「恨み」を募らせます。
そして、マイメロに仕返しを試みるのですが、いつも失敗。
クロミちゃんは本当はマイメロが好きなんだろうな、というのを感じさせるストーリーになっていたので、ドロドロと嫌なお話ではなかったのですが、クロミちゃんは「スタンプ」を溜めていたのかな、と考えられます。

クロミちゃんは、「恨み」というラケット感情を事あるごとに溜めていき、心のスタンプカードがいっぱいになったときに、「仕返し」という行動に出ます。
このように、嫌な気持ち(ラケット感情)を心の中で溜めていって、あるときそれを爆発させることを、「グレースタンプ」と言います。

クロミちゃんは、迷惑をかけられたときにマイメロに注意したり怒ったりしていなかったと思います。
マイメロも迷惑をかけていることに気づいていないので、クロミちゃんに謝ったりはしていません。
クロミちゃんの心の中で、迷惑をかけられたことの「恨み」が解消されることはなく、どんどん溜まっていって、「仕返し」という景品に交換してしまう。
そしてまた、新しいスタンプカードに「恨み」のスタンプを溜めて、溜まったところで「仕返し」。この繰り返し。

嫌な感情(ラケット感情)をずっと感じ続けてしまうことになり、不毛で、不幸ですね。

もし、迷惑をかけられたときに、それをマイメロにちゃんと伝えていたら?
もし、迷惑をかけられたことを何度も思い出して心の中の「恨み」を増殖させることもしないで済んだら?
もし、「恨み」というラケット感情の奥にある本物の感情が何であるかに、気づくことができたら?

クロミちゃんのスタンプカードは「恨み」でいっぱいになることはなかったでしょう。

交流分析では、「グレースタンプ」を溜めないよう気づきを促します。
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[ 2017/08/30 12:25 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)

心理ゲーム1

ラケット感情」を得る行動パターンを「ラケット」と言いますが、もしこれが2人以上の人間関係の中で行われるとしたら、それは「心理ゲーム」です。


A子「最近彼が冷たくて。メールも電話も減ったし。プレゼントだって、前は結構高価な物をくれてたのに、最近はケチられてる気がする」
B男「彼氏さんひどいね。A子が可哀想」
A子「ありがとう。B男と話してると気持ちが落ち着く」
B男「俺にできることがあったら、何でも言って」
A子「彼氏とは別れる。そしたら私と付き合ってくれる?」

数か月後。

A子「B男、浮気してないよね?」
B男「浮気なんかしてないよ」
A子「メールが減ったのは、どうして?」
B男「そう?メール減ってる?」
A子「しらばっくれるのはやめてよね!」
B男「別にしらばっくれてるわけじゃないけど」
A子「しらばっくれてるじゃん。浮気してるんでしょ!」
B男「しつこいなあ。そんなふうに決めつけられると、嫌になっちゃうよ!」
A子「ほら、やっぱり。私のこと嫌になって、他の女と付き合ってるんだ。ひどいよ、B男!」

同じようなやり取りが数か月続いて。

A子「最近彼が冷たくて。メールの回数も減ったし、喧嘩ばっかしだし、きっと浮気してるんだと思う」
C男「彼氏さんひどいね。A子が可哀想」
A子「相談にのってくれてありがとう。C男って、優しいね」
C男「俺にできることがあったら、何でも言って」
A子「じゃあ、私と付き合って」

翌日。

A子「別れてください。B男の冷たさにこれ以上耐えられないの」
B男「俺が冷たいって?俺にできることは何でもしてあげたつもりだ。それなのに、そんなことを言うのか!」
A子「それ、モラルハラスメントよ!」


なんとも後味の悪い終わり方ですね。
A子さんもB男さんもどちらも、とても嫌な気持ち(ラケット感情)を感じました。
普段の喧嘩も「心理ゲーム」、付き合い始めから別れまでも「心理ゲーム」と言えるでしょう。
そして「心理ゲーム」は、「人生脚本」の一部であるがために、繰り返される、という特徴を持っています。
A子さんは、前の彼氏ともB男さんとも、同じようなパターンで付き合い、喧嘩し、別れています。そして、たぶんC男さんともそうなっていきそうな予感がします。
A子さんも、前の彼氏も、B男さんも、C男さんも、無意識のうちに「ラケット感情」を得る方向に人間関係を進めている、ということに気づいていません。

今回は恋人の例で考えましたが、夫婦・親子・きょうだい・友人・師弟・同僚など、色々な人間関係で「心理ゲーム」をしていることがあります。
この機会に、嫌な気持ちが残る人間関係のパターン(心理ゲーム)にはまっていないかどうか、チェックしてみませんか?

「心理ゲーム」も、「ラケット」と同じで、このまま続ければ「ラケット感情」に行きついてしまうということに気づいて、途中で止めることが大切です。
最後までやってしまって「ラケット感情」に到達してしまったとしても、そこでそれに気づいて、それ以上「ラケット感情」に溺れないことも大切です。
最初から「心理ゲーム」をしないことが最終目標です。

「心理ゲーム」については、また後日、詳しくお話しますね。
[ 2017/08/28 11:55 ] 未分類 | TB(0) | CM(6)

ラケット

ラケット感情」を得るための無意識の行動、お膳立てのことを、「ラケット」と言います。

例えば、いつも高すぎる目標設定をして、達成できずに、「自己嫌悪」を味わっている、としたら。
その人は、「自己嫌悪」という「ラケット感情」を得るために、「高すぎる目標設定をして達成しない」という「ラケット」を演じている、というふうに考えます。

これまでお話してきた、「ラケット感情」とさよなるするための方法は、「ラケット感情」そのものに焦点を当て、「ラケット感情」の成り立ちや意図、その奥に隠されている「本物の感情」は何か、というようなことを、しっかりと心の中で探求していくやり方でした。
今回ご紹介するのは、それとは違ったアプローチと言えるでしょう。
焦点を当てるのは、「ラケット感情」そのものではなく、「ラケット感情」に続く道である「ラケット」です。

上の例の方が、今現在、「どんなに忙しくても、どんなに疲れていても、必ず毎日3時間、読書をする」という「高すぎる目標設定」をしているとしたら、いつものパターンで最終的に「自己嫌悪」を感じることを回避するために、この目標設定を修正すれば良いのです。
「元気で余力のあるときは好きなだけ読書する。そうでないときは読書しない」という目標設定に修正します。
そうすると、この目標を達成できない、ということにはならず、結果、達成できなかったことによる「自己嫌悪」を味わうこともなくなります。

気づかないまま自分自身で「ラケット感情」を得るお膳立て(ラケット)をしていることに気づけたら、そのまま「ラケット」に沿って行動していくことを止めて、「ラケット感情」に続かない別の道を歩めば良いのです。
[ 2017/08/25 12:04 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

ラケット感情24

これまでラケット感情とさよならをする方法をいくつかお話ししてきましたが、『新しい交流分析の実際』(杉田峰康著 創元社 2006年)には、次のような「公式」が紹介されています。


ラケット感情の不合理性への気づきをうながす「公式」

・私がこの〔  〕を抱きつづければ、相手は変わってくれるだろう。
・私がこの〔  〕にひたっていれば、状況は改善されるに違いない。
・私がこの〔  〕にとどまっていれば、事態はこれ以上悪くならないだろう。
・私がこの〔  〕を感じるかぎり、いやなことをしないですむだろう。
・私がこの〔  〕で苦しみつづければ、過去は変わるに違いない。
・私がこの〔  〕を手放さなければ、必ず欲しいものが手に入る。

〔  〕の中にはあなたのラケット感情を入れます。

さて、
どういう気持ちになりますか?
文章は正しいと思いますか?

これらの公式は、ラケット感情の特徴をおさえたものですね。

「ラケット感情を十分に意識できたときに、初めてそれを放棄するのに効果的な方法となる」と、上記の本に記されています。
心の中で、しっかりとラケット感情に向き合い、自分自身との対話を進めていくことが大切で、この「公式」を利用するのもひとつの方法だと思います。

[ 2017/08/23 10:18 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)

人生のミス

姪が楽器をしています。
先日コンクールがあったのですが、ソロの出だしでミスをしたのだそうです。曲を知らない私には全くわからなかったのですが。
演奏後、彼女の母親にラインが来ていました。
「やらかしちゃったけど、なんとか立て直して、最後まで行けたから、良かったよね?」
母親もすぐに応えていました。
「そうだね。なかなか良かったと思うよ」

二人のやり取りを見ていて、人生のミスについても、こんなふうであることができれば、幸せだろうな、と思いました。

人生を全て思い通りに生きることができるのが理想ですが、なかなかそうはいきません。
ミスをすることもあるでしょう。
けれど、いつまでもミスを引きずり、残りの人生を諦めて過ごすのではなく、どこかの時点で立て直し、最後まで人生を生ききることができれば、そしてそのことを良かったと思うことができれば、その人の人生は、とても満ち足りたものになるのだと思います。
「そうですね。良かったと思いますよ」と誰かに認めてもらえたら、更に喜びも倍増でしょう。

カウンセラーとして、人生のミスから立て直すお手伝い、「やらかしちゃったけど(ミスしてしまったけれど)、なんとか立て直せたから、良かった」と思えるお手伝い、残りの人生を諦めずに生きる気持ちのサポート、をしたいと思います。
そして、「そうですね。良かったですね」とにっこり笑ってカウンセリングルームから送り出したい、と思っています。
[ 2017/08/21 13:30 ] 未分類 | TB(0) | CM(6)

営業再開しました

こんにちは。
長い夏休みをありがとうございました。
本日より営業を再開いたしました。
メール・ブログのお返事は順次させていただきますので、もう少々お待ちください。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
[ 2017/08/20 12:03 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

暑中お見舞い

☆暑中お見舞い申し上げます☆

酷暑に豪雨と、大変な今夏ですが、皆さまどうぞお元気で良い日々をお過ごしください。

☆夏季休業のお知らせ

誠に勝手ながら、明日8月3日(木)~19日(土)お休みさせていただきます。
メール・ブログのお返事は、20日(日)以降順次させていただきます。
申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

[ 2017/08/02 14:38 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)
プロフィール

坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)

Author:坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)
東京・大阪でのメンタルクリニック・専門学校相談室・NPOカウンセリングルームのカウンセラーを経て、2016年4月兵庫県姫路市で「坂田カウンセリングオフィス」を開業しました。文明の利器にはめっぽう弱いというセルフイメージに打克つべくブログを始めました。よろしくお願いします。



ホームページはこちらです⇒http://sakatacounsel.web.fc2.com/          (右側「リンク」から入れます)

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