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ラケット感情5

Cちゃんの場合。

ディズニーランドに行くと約束していた日曜日、お父さんの急なお仕事で、お出掛けが中止になってしまいました。
「ひどいよ。ディズニーランドに行くって、約束してたじゃないか!」
Cちゃんは怒って頬を膨らませました。
「仕事なんだよ。ディズニーランドは、また今度連れて行ってあげるから」お父さんが言いました。
「今度じゃだめなんだ!今日連れて行ってくれるって、約束したよね!」Cちゃんはまだ怒っています。
「いい加減にしなさい!お父さんがお仕事してくれるから、お出掛けもできるし、ごはんも食べられるのよ。我儘言わないの!」お母さんが言いました。
「そうだよ。我儘はいけないよ。今日は我慢しよう。また今度連れて行ってくれるんだから」お兄ちゃんが言いました。
Cちゃんは悲しくなって、泣いてしまいました。
お父さんが言いました。「ごめんな。約束守れなくって」
お母さんが言いました。「まあまあ、可哀想に、泣いてるのね」
お兄ちゃんが言いました。「ほら、Cちゃんが欲しがっていたお兄ちゃんのレアカードをあげるから」

このように、Cちゃんが「怒り」を表出すると、家族から「我儘だ」と怒られ、「悲哀」を表出すると、家族から謝ってもらえたり、同情してもらえたり、欲しいものを貰えたりすることが、続きました。

いつしかCちゃんは、「怒っている」時に「怒り」を感じて表現する代わりに、「悲哀」を感じて表現するようになっていました。
「本物の感情」である「怒り」を抑圧し、「悲哀」を「ラケット感情(代理の感情)」として身に付けたのです。

大人になってからも、本当は「怒って」いるのに、「悲しく」なってしまいます。
相手に「怒り」が上手く伝わることがなく、まずます「悲しく」なってしまいます。
胸の奥底で、いつまでも「怒り」がくすぶっているのですが、本人は気づいていません。

それでも、幼い日、「怒り」の代わりに「悲哀」を表出して家族に受け入れてもらえたように、大人になった今も、「悲哀」を表出したら受け入れてもらえるような、そんな無意識の錯覚に囚われてしまっているのです。

あなたは、「怒り」を「怒り」として感じ表現できていますか?
[ 2017/06/05 10:34 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)

ラケット感情4

「本物の感情」の「悲しみ」は、「過去の出来事に区切りをつける」ために必要な感情です。

「悲しいことがあって、とことん悲しんだ後は、意外と心がスッキリして、前向きな気持ちになった」・・・
そんなことを経験したり、人から聞いたりしたことはありませんか?
それは、「悲しみ」を十分に感じることで、「過去の出来事に区切りをつけている」からです。

けれども、ラケット感情には、この働きは無いのです。
いくら「癇癪」を起こしても、「憂鬱」になっても、「後悔」しても、その他色々なラケット感情を感じても、「過去の出来事に区切りをつける」ことはできないのです。
だから、いつまでも「過去の出来事」に囚われ、ラケット感情を味わい続けることになってしまいます。

あなたが味わい続けているラケット感情の奥に、「悲しみ」があるのだとしたら、「悲しみ」を「悲しみ」として純粋に感じてあげてください。
「本物の感情」である「悲しみ」は、きっとあなたに応えてくれるでしょうから。
[ 2017/06/02 10:57 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)
プロフィール

坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)

Author:坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)
東京・大阪でのメンタルクリニック・専門学校相談室・NPOカウンセリングルームのカウンセラーを経て、2016年4月兵庫県姫路市で「坂田カウンセリングオフィス」を開業しました。文明の利器にはめっぽう弱いというセルフイメージに打克つべくブログを始めました。よろしくお願いします。



ホームページはこちらです⇒http://sakatacounsel.web.fc2.com/          (右側「リンク」から入れます)

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