対話分析3

前回お話ししたように、相補交流は、基本的には、心地よいコミュニケーション・安心感のあるコミュニケーションを形成し、あたたかい人間関係の土台となるものです。
けれども、万能というわけではありません。

相補交流には、相手が期待・予想した通りにコミュニケーションを返すという性質上、そのコミュニケーションが延々と続く可能性があります。指定した場所にコミュニケーションのボールが返ってくるので、ボールを落とす確率が減り、同じようにボールを投げ続けてしまう可能性があるのです。

前回の例で見てみましょう。

例1)  同僚同士の対話
     Aさん「ここのランチ、おいしいね!」
     Bさん「本当、最高!」
     Aさん「ハンバーグの肉汁、たまんない!」
     Bさん「うんうん、やみつきになりそう!」

この対話だけ見れば、楽しいおしゃべりですが、もし、このような相補交流が1時間も2時間も続いたら・・・?
会社のお昼休みが過ぎても、まだお店でおしゃべりしていたら、困りますね。


例2)  職場の後輩と先輩の対話
     Cさん「すみません。わからないことがあるので、お時間あるときに教えていただけませんか?」
     Dさん「了解。少し待ってね、後で声掛けるから」

ここだけ切り取れば、良好な人間関係のようですが、もし、このような対話がCさんが入社して以来5年間、毎日ほぼ1時間おきに、繰り返されているとしたら・・・?


例3)  先生と生徒の対話
     Eさん「また遅刻か。しっかりしろよ」
     Fさん「すみません。気をつけます」

これで終われば良いのですが、この後、もし、Eさんが延々と注意、だんだんとエスカレートしてお説教や、挙句の果てにFさんの人格否定にまで行ってしまったら・・・?


このように、相補交流でコミュニケーションが延々と続くことで、時間を浪費してしまったり、進歩のない固定した人間関係を作ってしまったり、虐げられることから逃れられなくなったり、といった弊害が出てくることもあります。

そこで、出番となるのが、次回紹介する「交差交流」です。


☆お知らせとお詫び

明日は朝5時半からNPO法人IATH(日本心理療法士協会・日本フラワーハートセラピスト協会)の用事で外出します。
このため、明日1月31日(火)は、臨時休業、ブログもお休み、とさせていただきます。申し訳ありません。



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[ 2017/01/30 10:07 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

対話分析2

交流分析では、コミュニケーション・パターンを次の3つに大別します。
  ①相補交流
  ②交差交流
  ③裏面交流

このうち、今日は 相補交流についてお話しします。

例を見てください。


例1) 同僚同士の対話
    Aさん「ここのランチ、おいしいね!」
    Bさん「本当、最高!」

ここでは、Aさんが「おいしいね!」と素直な感動をFCで発信しました。Bさんとこの感動を分かち合いたいという思いで、AさんはBさんのFC目がけて、コミュニケーションのボールを投げました。
すると、Aさんの期待通り、Bさんから、「本当、最高!」とFCからFCへと、コミュニケーションのボールが返ってきました。


例2) 職場の後輩と先輩の対話
    Cさん「すみません。わからないことがあるので、お時間あるときに教えていただけませんか?」
    Dさん「了解。ちょっと待ってね、後で声掛けるから」

この場面では、後輩のCさんが面倒見のよい先輩のDさんに、遠慮しながらも「教えていただけませんか?」と頼みました。
CさんはACから、DさんのNPに訴えかけたことになります。
すると、Cさんが期待した通り、DさんのNPから返事が返ってきました。


例3) 先生と生徒の対話
    Eさん「また遅刻か。しっかりしろよ」
    Fさん「すみません。気をつけます」

遅刻の多い生徒Fさんに対して、先生EさんはCPから注意をしました。
Eさんの期待通り、Fさんは反省の気持ちをACで返しました。     


どうでしょう?
3つの例はどれも、対話の雰囲気が穏やかですね。
このように、相補交流は、発信者が期待・予想した通りに、受信者からのコミュニケーションのボールが返ってくるので、対話の雰囲気に安心感があります。
図示したときに、発信者からと受信者からのベクトルが平行になるので、平行交流とも呼ばれます。
発信者・受信者ともに、使用している自我状態は1つだけで、言葉と異なる非言語のメッセージ(態度や表情、口振りなど)もありません。

受信者が相補交流になるようコミュニケーションのボールを返すことは、発信者を否定せず受け入れることになるので、相補交流の使い道としては、新しく人間関係を築きたいとき、信頼関係や親密感を深めたいとき、波風を立てたくないとき、相手にたくさん話してほしいとき、に有効です。


少し話がそれますが、「自分にはコミュニケーション能力が無い」とおっしゃる方が、最近のカウンセリングでは増えてきたように思います。
何でもかんでも「コミュニケーション能力」とひっくるめて用い、「コミュニケーション能力が低い、無い」とすぐにランク付けする、最近の社会の風潮には、問題提起したいところですが、それはさておき。
「自分にはコミュニケーション能力が無い」と思っていらっしゃる方は、そうでない方よりもコミュニケーションに気を遣っていることが、カウンセリングの中ではっきりしてくることが、よくあります。
「面白い話が出来ない」「会話に変化球を投げて盛り上げたいけど、出来ない」「聴くばかりになってしまう」と、自分の能力を低く見積もっていらっしゃるのですが、相手が心地よくいられる対話の基本は、相補交流です。「聴く」ことが出来て、相手の期待通りに話を返そうと常に心掛けていらっしゃるのは、人間関係の基本となる相補交流を大事にされている、ということで、私から見れば、「かなりコミュニケーション能力が高い」ということになるのです。
ただ、相手の期待通りに返球しなければ、という緊張感が強いために、裏面の交流(気まずくなったら怖い・・・怒らないでください)が表情や態度に滲み出てしまい、意図している相補交流にはならずに、裏面交流になってしまって、気まずい雰囲気を呼び込んでしまっている可能性はあります。裏面交流については、また後日お話ししますね。




       
   
    
[ 2017/01/27 12:32 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

対話分析1

今日からは、交流分析の「対話分析」について紹介していきます。

対話分析とは、その名の通り、2人の間でやりとりされる言語や非言語のやりとりを分析するものです。
本当は、図示しながら分析していくのですが、私がお絵かきエディターを上手く使いこなせないので、言葉のみの説明とさせていただきます。すみません<(_ _)>。

考え方としては、まず、発信者(言語や非言語を先に表現する人)が、どの自我状態から、受信者(発信者の言語・非言語を受け取る人)のどの自我状態に向けて、言語・非言語表現を投げかけているのか、を考えます。
そして、受信者がそれに対して、どの自我状態から、発信者のどの自我状態に向けて、返信しているのか、を考えます。

このときに、わかりやすくするために、3つの自我状態で考えます。
CPNPを合わせてP(Parent)、AはA(Adult)、FCACを合わせてC(Child)。この3つ、P・A・Cを使います。

図示するときは、言語表現は実線で、非言語表現は点線で、表します。

例えば、「何県出身?」と質問したとき、言葉は「情報を扱う」機能を持つAの自我状態から、受信者のAの自我状態に向けて発信しています。これを、発信者のAから受信者のAに向かうベクトル(→)で表します。
また、このときに、(あなたと仲良くなりたい。これから一緒に楽しもうよ!)という非言語のコミュニケーションがある場合、「子どものような心」のCから受信者のCへと、点線のベクトルを引きます。
受信者の方の返信も、同じように考え、図示します。
言葉で「和歌山県です」と答えたとき、AからAに向けて返信しているので、そのベクトルを引きます。
もしこのとき、言葉とは違う非言語のコミュニケーションがなければ、点線のベクトルは引きません。

このように実際のやりとりを分析していくことで、なぜあのときのコミュニケーションが上手くいかなかったのか、が見えてきます。
上の例の場合、受信者が点線の非言語のコミュニケーション(「裏面の交流」と言います)に気づかず、それに対して返信しなかったことで、冷めた雰囲気になってしまった、と考察できます。
また、発信者側も、気づいてくれないかもしれない非言語表現ではなく、はっきりと言葉で「あなたと仲良くなりたい。これから一緒に楽しもうよ!」と伝えていれば、「うん。よろしくね!」という期待通りの返信を得られた可能性が高いことにも、気づきます。

これからしばらく、この対話分析についてお話ししていきます。
上手くいかなかったコミュニケーションを分析して次回似たような場面で上手いコミュニケーションが出来るように心の準備をしたり、普段のコミュニケーションに自信を失っている方が自信を取り戻したりすることに、お役に立てればと思います。
[ 2017/01/25 10:40 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

講座ご案内

NPO法人IATH(日本心理療法士協会・日本フラワーハートセラピスト協会)主催の講座をご紹介します。


講座名   「コミュニケーション心理アドバイザー資格認定講座」

日程     2017年2月15日(水)  10:00~16:30(休憩1時間あり)

場所     ドーンセンター大阪 4階 小会議室2

受講料   28000円(一般)  (税込、教材・認定料含)

講師     NPO法人IATHが認定する講師が担当します

定員     10名 (最少催行人員 2名)

お申込み・お問い合わせ     flower@f-heart.org

申込締め切り     2017年2月8日(水)

①お名前 ②受講日 ③メールアドレス ④お電話番号 をお書き添えの上、タイトルを「コミュニケーション心理アドバイザー受講申込」として、上記アドレスまでお申し込み下さい。
数日内に、お申込み確認、受講料支払い方法についての返信を致します。上記アドレスの受信許可設定をお願いします。




[ 2017/01/24 11:13 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

機能分析24(心の自由を取り戻すために2)

昨日私に起こった出来事です。

外出しようとして、玄関の鍵が無いことに気づきました。
いつもは、財布の中のポケットに鍵を入れているのですが、そこに、無い!
家じゅうを捜索。ごみ箱まで2回もひっくり返して捜すけれど、見つからない。
だんだんと、私の心はヒートアップしてきます。
「どうしよう。街の合鍵屋さんでは作れないタイプの鍵・・・どうしよう」とうろたえるAC
「大事な鍵なのに失くすなんて、何馬鹿なことをしているのよ、私」と自分を責めるCP
心の中は、このACとCPだけになっていきます。
そこで、はっと気づきました。「このまま捜していても見つからないだろう」
「さあ、とりあえず寝るか」

心が特定の機能だけにロックオンされると、心の視野が狭まります。
苛立ちや虚しさなどの感情で苦しくなるだけでなく、普段の力が発揮出来なくなります。
そのことに気づいたら、ロックオフするための「ボタン」を押しましょう。

すべきことがあるときには、そのことに全力を注ぎましょう。知らないうちにロックが外れていきます。
特にすべきことが何もないときには、あなたならどうしますか?
私の場合、「とりあえず寝ます」。家族は「ふて寝」だと笑いますが(笑)。
ストレッチでも、音楽を聴くのでも、お茶を飲むのでも、何か心のロックを解除する「ボタン」を用意しておきましょう。

「このままでは見つからないだろうから、とりあえず寝るか」と「ボタン」を押して、布団に入ろうとした直前、ふと気になって財布を開けました。
ややや・・・!!
無いはずの鍵がある!
いつものポケットの脇に小さなポケットがあって(いつも使わないので、その存在を忘れていました)、そこに捜し物の鍵がちゃんと収まっているではありませんか。

こうして、私のお騒がせ事件は解決しました。

心が特定の機能しか使えない状態に陥っていると気づいたら、そこに留まり続けるのではなく、ロックオフするための「ボタン」を押しましょう。そうすることで、心の視野狭窄が回復し、心がしなやかに機能して、目的達成のための力を発揮することが出来るようになります。

自分で自分の心をコントロールする1つの方法です。

あなたの「ボタン」は何ですか?

[ 2017/01/23 09:55 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

機能分析23(心の自由を取り戻すために1)

前回は「透過性調整力」のお話をしました。
では、透過性調整力を高める、つまり、必要な時に必要な心の状態にエネルギーを移動できるようになるためには、どうしたらよいのでしょう。

スポーツをする人は、「骨や筋肉の働きがわかると、体を効果的に使うことが出来る」と言います。
心もまた、「心の働きがわかると、心を効果的に使うことが出来る」のです。

まずは、自分の心の働きに注目してみましょう。

「電車を待つ列に割り込んで来るなんて、ルールを守りなさいよ」と思った私は、CP
「風邪をひいて辛そうな同僚をいたわっている」私は、NP
「仕事をしている」私は、A
「友達と話して笑っている」私は、FC
「廊下で社長とすれ違い、お辞儀をした」私は、AC

1日のうちで色々な心を使っていることに気づくと思います。

また、1つの場面でも、心は色々動いています。

「雪の中震えている子猫を見つけて、可哀そうに、何とかしてあげなくちゃ」とNPで思っている私。
「子猫を捨てるなんて、酷い」とCPで思っている私。
「子猫の命を救うのにまず必要なのは、暖かい場所に避難させること。それから…」とAで考えている私。
「かわいいなあ!」とFCで感じている私。
「家に連れて帰ったら怒られるかなあ」とACでドキドキしている私。

トランプゲームを有利に進めるには、手持ちのカードを把握しますね。
人間関係をスムーズに運んだり、自分の心をストレスフリーにしたりするためにも、自分が持っている心の機能を知りましょう。

使える心の機能を把握していることで、意識的に、必要な場面で効果的な心の機能を使うことが出来るようになります。

そして、心の機能に意識を向けることで、自分に色々な心があること、1つの心の状態に留まる義務はないこと、自由に心を使えること、に気づくことができるでしょう。
「色々なことを思い、考え、感じている私」を認めてあげましょう。そして、「今、何を思い、考え、感じてもいいし、この後もまた、何を思い、考え、感じてもいい」ことに、気づいてください。
その時あなたは、自分の心をどう扱ってよいかわからないという不自由さ、自分の心だけど自分ではどうすることもできないという絶望感から、解き放たれるでしょう。

あなたの心の自由を取り戻しましょう。
[ 2017/01/20 09:17 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

機能分析22

・その場の状況に合わせた行動が自然にできる
・気持ちの切り替えがうまい
・思ったことはすぐ行動に移す

これらは、PCエゴグラム(適性科学研究センター)の「PC(透過性調整力)」を測る質問の一部です。

「透過性調整力」というのは、必要な時にスムーズに自我状態のエネルギーを必要な自我状態に移せる力のことを言います。

お巡りさんの例で考えてみましょう。

取り締まりをきちんとするときに必要な自我状態は、CP
道案内をするときに必要な自我状態は、NP
家に帰って幼い我が子と遊ぶときは、FC
・・・といった具合に、その時々にふさわしく効果的な自我状態にエネルギーをシフトさせることが出来ると、「透過性調整力」は高く、人間関係はスムーズです。

ところが、「透過性調整力」が低いと、
取り締まりをするときはCP。
道案内をするときも、そのままCP。
家に帰って幼い我が子と遊ぶときも、そのままCP。
・・・これだと、なかなか人間関係が上手くいきません。

また、ACでいつまでもくよくよした気持ちを引きずっているのも、「透過性調整力」が低い状態の例です。

「その場その時に効果的な自我状態のスイッチを入れる」ことを、あなたが幸せに生きるためのヒント集に加えて下さいね。

[ 2017/01/18 11:16 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

機能分析21

気になる誰かさんとの人間関係を考察するのにも、エゴグラムを使うことが出来ます。


(手順)
①その人と一緒にいるときの自分のエゴグラムを、下から上に伸びる棒グラフで表す

②自分と一緒にいるときのその人のエゴグラムを推定して、自分のエゴグラムの上から重ねるように、上から下に伸びる棒グラフで表す

③二人のエゴグラムを見ながら、その人間関係について考える


この「オーバーラップ・エゴグラム」を見ることで、例えば、「彼のACにイライラして、自分がCPで強く出たり、FCで感情的になったりしているみたいだ。それでまた彼も、より一層ACを強めて、そこで自分のCPとFCが増強されて、更に彼のACを強めて・・・と悪循環になっている。それならば、自分のCPとFCはちょっと脇に置いておいて、NPで優しく彼に接してみようか」など、現況を分析して、問題解決のアイディアを出すことが出来ます。
漠然と、「なんか上手くいっていないなあ」と思っていた人間関係を、「オーバーラップ・エゴグラム」で可視化して、原因と対策を考えやすくします。

また、次のようなことを考えてみるのも良いと思います。

①心地よくいられているときの自分のエゴグラムと、その人と一緒にいるときの自分のエゴグラムに、違いはあるのか

⇒あるとしたら、それはなぜ?
  もし、その人と一緒にいるときにも、心地よくいるときの心の状態を作ることが出来たら、状況は改善するだろうか?

②人間関係が今より良かったときの「オーバーラップ・エゴグラム」は、今とは違うだろうか

⇒関係を修復するために、自分に出来ることは何だろうか?


相手を変えることは出来ませんが、自分の相手への接し方を変えることで、二人の間の空気を変える可能性が出てきます。
[ 2017/01/17 09:55 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

機能分析20

かつて、ハローワークで大学生のエントリーシート・履歴書の作成支援や模擬面接をしていたことがあります。
そのときに気づいたことです。
就職活動が上手くいく人の特徴、それは「目がキラキラしている」こと。
なぜ、目がキラキラしているかというと、「過去の自分と現在の自分と未来の自分とが、しっかりと結びついている」から。
志望動機はじめ、自己PRやこれまでに頑張ってきたこと等、何を訊いても、「なるほど。この人だからこそ、この職業・この企業を選んだんだ」と、自然と納得がいきました。そして、彼らは、予想通り、希望するところに内定していきました。

過去の自分と現在の自分の繋がり。たとえ、過去に挫折や辛い出来事があったとしても、そのことの現在の自分への意味を、自分の中でしっかりと理解していること。ネガティブな影響はもちろん、ポジティブな影響も、見出し、過去のその出来事を自分なりに、再定義出来ていること。
そして、その延長線上に、「自分自身の未来」を描けていること。
ブランドイメージや世間一般の評価や、周りに流されて何となく、とかではなく、ちゃんと、「自分の未来」になっていること。
これが出来ていると、表面的なテクニックや指導では到底届かない域に到達し、自らが望む自らの未来へと進んでいけるようです。

このことは、青年期の職業選択に限ったことではありません。
皆さんにイメージしてもらいやすくて納得してもらいやすいかなと、就職活動の話を選びましたが、年齢を問わず、カウンセリングでも、よく起こっていることなのです。

カウンセリングで話す中で、過去の出来事が現在の自分にどういうネガティブな影響とポジティブな影響をもたらしているのか、過去の経験の現在に繋がる意味を自分の中で見出し、だからこその自分自身の理想とする未来を描くことが出来たときに、その理想の人生に歩みを進めることができるようになった方を、何人も見てきました。

人生のある一時期を、「黒歴史」として、「無かったことにしたい」「自分の人生から消してしまいたい」と思うことは、たぶん誰にでもあることでしょう。けれど、それから目をそむけるのではなく、きちんと向き合えたときに、この「過去ー現在ー未来」の繋がりがくっきりと見え、幸せな人生に繋がる道が開けてくるのです。

人生の脚本の分析などによって過去の現在への意味を見つけ、「自分だからこその理想の未来」を描く。その具体的材料の1つとして、エゴグラムをお使いください。
[ 2017/01/16 09:07 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

機能分析19

新しい年を迎え、「こうなりたい」「こうしたい」と抱負を抱かれた方もいらっしゃるでしょう。
そのためのツールとして、昨年ご紹介したエゴグラムも使っていただけたでしょうか?
今現在のエゴグラムと、自分が理想とするエゴグラムを見比べて、前者を後者に近づけるための具体的行動計画を立て、実行していく。それをご紹介してきました。

ここで、1つ質問です。

あなたが理想とするエゴグラムは、「あなただからこそ描ける、あなたの理想像」ですか?

以前、未来の理想の性格をイメージするために、自分ではない誰か憧れの人の性格をイメージすることをお勧めしました。
それは、その方が、より制限少なく自由に理想像をイメージできる可能性があるからです。
そして今、あなたが理想として描いたエゴグラムに、それが反映されているかもしれません。そのこと自体は、何も問題ない、というかむしろ、良いことだと思います。
ただ、今一度確認してほしいのは、その理想のエゴグラムに「私には無理だけれど」という修飾語が付いていないかどうか、ということ。

「私には無理」と思っている姿には、おそらく到達出来ません。
「私自身が到達する理想の姿」と思えることが重要です。

理想像をイメージするために自分ではない誰かの姿を使わせてもらった、それは事実。
だからこの理想像は自分のものではない、というのは、しかし、事実ではない。
なぜなら、その誰かの姿を理想像として選んだのは、他ならぬあなた自身だから。

あなたがこれまで経てきた人生経験があるからこそ、「あの人みたいになれたら」という憧れが持てたのです。
あなたが描いた理想のエゴグラムは、「あなただからこそ描けた、あなたの理想像」です。

「私には無理だけれど」と、どうしても思ってしまうかもしれませんが、じっくり、あなたの理想のエゴグラムを見つめてください。
きっとそこには、「あなただからこそ」の文字が潜んでいるはずです。目を凝らしてそれを見つけ出してください。
お一人では難しいときはカウンセリングを利用してくださいね。お手伝いしますよ。

「あなただからこそ描けた、あなたの理想像」に向かって、一歩一歩進んでいきましょう。

[ 2017/01/13 09:43 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)

Author:坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)
東京・大阪でのメンタルクリニック・専門学校相談室・NPOカウンセリングルームのカウンセラーを経て、2016年4月兵庫県姫路市で「坂田カウンセリングオフィス」を開業しました。文明の利器にはめっぽう弱いというセルフイメージに打克つべくブログを始めました。よろしくお願いします。



ホームページはこちらです⇒http://sakatacounsel.web.fc2.com/          (右側「リンク」から入れます)

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