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脚本分析41(許可)

これまでの出来事から培ってきた許可(パーミッション)に加えて、これからの出来事から、許可(パーミッション)を育てていくことが大切です。

まず、自分自身で、許可(パーミッション)の言葉を繰り返し繰り返し、自分に掛けていきましょう。
「~であっていいんだよ」「~していいんだよ」と、何度も何度も言葉を掛けて下さい。これまで蓄積してきた「~であるな」「~するな」という禁止令(インジャンクション)の言葉より、ずっとずっとたくさん、声掛けしてください。

また、許可(パーミッション)を養いやすい人間関係を求めて行動しましょう。
禁止令(インジャンクション)に縛られている時は、無意識のうちに、その禁止令(インジャンクション)を強める人間関係を選んでしまっています。「存在するな」の禁止令(インジャンクション)を持つ人が、自分を痛めつけたり無視したりする相手にしがみついてしまったり、「子どもであるな」の禁止令(インジャンクション)を持つ人が、自分ばかりに責任や保護を求めてくる相手にしがみついてしまったり、というふうに・・・
「存在していいんだよ」「子どもであっていいんだよ」などの許可(パーミッション)の材料になるような言動を貰える相手を見つけ、大切に人間関係を育んでいきましょう。
そのためにも、まずは、自分自身で許可(パーミッション)の言葉を、強く意識して、自分自身に掛けることが必要です。

無意識に流され、禁止令(インジャンクション)に縛られたままの人生を生きるのではなく、自分がどうありたいか、どう生きたいか、を意識し、自分自身納得のいく生き方を選び取っていきましょう。
[ 2016/11/11 09:52 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

脚本分析40(許可)

以前、学生さん対象に「幼稚園からこれまで、先生の言葉や行動で、嬉しかったこと、嫌だったこと、を教えてください」というアンケートをしたことがありました。自由記述方式でしたが、「嬉しかったこと」はほとんど白紙、書いてあっても1~2行程度であったのに対し、「嫌だったこと」は、回答欄にびっしりと書かれていたのに、驚きました。
嫌だったことというのは、あまりに強力な破壊力を持つときには抑圧して無意識に抑え込み、思い出せませんが、それ以外は、しっかりと記憶に焼き付けられ、おそらく何度も思い返しては嫌な記憶を強化していく、のでしょう。
一方で、嬉しかったことというのは、余程大きな喜びであった時には何度も思い返して記憶を強化していくけれど、小さな喜びは時と共に忘れていってしまうのでしょうね。

脚本分析をしている時も、過去の嫌だったことは、もう思い出したくもないと思うくらいに、わーっと出てくる、嬉しかったことは、じっくり思い出さないと、なかなか出てこない、という傾向があります。

あなたの中に存在する許可(パーミッション)を見つけるには、過去の人間関係であなたが許可(パーミッション)の材料にしたであろう出来事を思い出したり、想像したりする必要があります。かなり意識的にやらないと思い浮かばないので、一人でするホームワークの場合は、次のことをお勧めしています。

まずノートを作ってください。
あなたにとって、分けやすい時期ごとに、余裕を持ってページを用意します。
その時期にあなたが貰った喜びを、思い出すごとにメモしていきます。
誰に、どんな喜びを貰ったのか。
当時は喜びとは認識していなかったけれど、今思えば喜びだ・感謝できることだ、ということも書きましょう。

許可(パーミッション)は、あなたが生きる力になります。まずは、今既にある、あなたの中の許可(パーミッション)を呼び覚ましましょう。
[ 2016/11/09 12:51 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

脚本分析39(許可)

養育者など周りの人の様子から「自分は~ではいけないんだ」「自分は~してはいけないんだ」と無意識のうちに自分で自分にかけた呪縛が、「禁止令(インジャンクション)」でした。
これと対極にあるのが、「許可(パーミッション)」です。

1、存在するな(禁止令)⇔存在していいんだ(許可)
2、おまえであるな(禁止令)⇔おまえであっていいんだ(許可)
3、子どもであるな(禁止令)⇔子どもであっていいんだ(許可)
4、成長するな(禁止令)⇔成長していいんだ(許可)
5、成功するな(禁止令)⇔成功していいんだ(許可)
6、重要であるな(禁止令)⇔重要であっていいんだ(許可)
7、何もするな(禁止令)⇔やっていいんだ(許可)
8、属するな(禁止令)⇔属していいんだ(許可)
9、近づくな・信じるな(禁止令)⇔近づいていいんだ・信じていいんだ(許可)
10、健康であるな(禁止令)⇔健康であっていいんだ(許可)
11、考えるな(禁止令)⇔考えていいんだ(許可)
12、感じるな(禁止令)⇔感じていいんだ(許可)

というように、禁止令のそれぞれに対になるものとして「許可(パーミッション)」があります。

たとえば、母親の自分に向ける優しい眼差しを感じて「自分は存在していいんだ」と自分の心の中に許可(パーミッション)を育てたり、やりたいことを自由にさせてくれる環境の中で「やりたいことをやりたいようにやっていいんだ」と許可(パーミッション)を育てたりするのです。

カウンセリングでは生き辛さがテーマになることが多く、そのため禁止令(インジャンクション)に焦点を当てることが多くなりますが、禁止令(インジャンクション)に焦点を当てるのと同じくらいに、あるいはそれ以上に、重要になるのが、許可(パーミッション)に焦点を当てることです。
許可(パーミッション)は、あなたが生きていくうえで力を与えてくれるものであり、ネガティブな人生脚本(無意識の人生計画)から抜け出す時に背中を押してくれるものでもあります。

あなたの中にある許可(パーミッション)は、何ですか?

「う~ん、無い」と絶望しないでください。

禁止令(インジャンクション)も許可(パーミッション)も、程度の差は人それぞれですが、存在しているのです。極々微弱かもしれないけれど、何かしらの許可(パーミッション)があるからこそ、今まで生きてこられたのです。
カウンセリングの中で、その許可(パーミッション)を見つけていくことも、大切な心の作業になります。

また、養育者や他者との関係の中で培ってきた許可(パーミッション)を捜し出す他に、自分で自分に許可(パーミッション)を与え育てていく、という作業も重要です。

既にある許可(パーミッション)と、これから育てていく許可(パーミッション)、その両方を使って、生き辛さの素になっている禁止令(インジャンクション)を解き、ネガティブな人生脚本からポジティブな人生脚本へと書き換えていくのです。
[ 2016/11/08 12:02 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

心を動かす、ということ

もう随分前のことですが、半年の間に4~5回、違う街で、違う人に、同じ言葉で、呼び止められることが続いていました。
気になり始めていたその日も、例の言葉をかけられました。「すみません。とても珍しい顔相が出ているので、お声をかけました。変化の相が出ています。今とても大事な時機だと思いますので、運命鑑定の先生のご相談を受けられませんか?30分3000円の体験コースをやっています」。
体験コースをお願いすることにして、彼女の後をついて行きました。雑居ビルの一室に着くまでの間、彼女はお話をしてくれました。「先生に出会うまでの私の人生は、地獄よりも地獄、でした。そんなひどい人生から救ってくださったのが、これからご案内する先生です。私にとって、神様より上の人なのです」。
3000円を支払い、しばらくすると、奥の部屋に案内されました。そこに、その「先生」がいました。
名前と生年月日を紙に書くよう言われ、その通りにすると、先生が鑑定を始めてくれました。
説明がきちんとされ、「なるほど、姓名判断ってそういうふうな考え方をするんだ」と納得、その後、仕事や人間関係のことを聞かれお話しすると、きちんと聴いてくれました。
これで3000円なら納得、と席を立ちかけると、「お待ちください。お話はこれからです」と、制されました。
「これからは中年期に入ってきますし、これまでになかった色々なことが起こってきます。災厄が降りかかってくるかもしれません。なぜ、災厄が降りかかるかというと、それはご先祖様のせいなのです。あなたのご先祖様が、過去に何か悪行をした、もしくは実際には行わなかったけれど心の中で悪いことを思った、それが原因となって、これからのあなたの人生に良くないことが起こってくるのです。こういう場合、一般的には、ご先祖様のお墓を新しく作られるのが災厄から免れる良い方法とされます。ですが、お墓を作るとなると、大変な費用がかかりますね。でも、大丈夫なんです。お墓をたてるのと同じくらい効果があることをお教えしましょう。それは、印鑑を作ることです。私共では、○日間念を込めて清めさせていただいて印鑑をお作りしています。お幾らとかいう問題ではありません。値段はつけられません。あなたが今出せる金額をお布施として出して頂ければ、それで良いのです」。
「ありがとうございます。ですが、私のご先祖様に悪人はいないと思っていますし、今私がこうやっていられるのもご先祖様のおかげと思っています。心の中で悪いことを思うことは、誰にでもあることだと思いますし・・・折角ですが、印鑑は結構です」。
「あなたのためを思ってお話ししています。因果を断ち切るために印鑑をお作りになることをお勧めします」
「いえ、私は印鑑は作りません」
同じようなやりとりが延々と続き、ようやく帰してもらえたのは、部屋に入って2時間後でした。
最初に案内してくれた彼女がお見送りをしてくれました。「残念です。あなたを救ってあげることができなくて…」彼女が泣いているのに、びっくりしました。「ありがとうございます。私は大丈夫ですよ」とだけ言って、別れましたが、一瞬、「印鑑を作らなかったのは、本当に間違いだったかもしれない。私は救われるチャンスを逃したのでは?」と不安がよぎりました。

この後、街で呼び止められることはなくなりました。私の写真入りのブラックリストが配布されたのではないかと疑うくらいに(笑)。
もしかしたら、運命鑑定の先生とお話をするうちに「私の人生に起こることをご先祖様や人のせいにはしないぞ」という決意が私の中で固まったのが、顔相に出たのかもしれませんね。

この出来事があって考えたことが2つ。
1つは、人の不安を煽ったり恐れを引き出したりして商売するのは恐ろしいことだ、心理学やカウンセリングも、悪意はなくてもそうなってしまう危険性が高いだろうな、余程気をつけないと・・・と、いうこと。
今ご紹介している交流分析・人生脚本という心理学理論も、過去の悲しみを引き出して、それをカウンセリングで癒すことで「救う」、その後もカウンセリングや私を崇拝し依存するようクライエント様を誘導してしまう、そんなことになったら、恐ろしい・・・だから、しつこいくらいに、ちょくちょく「過信、盲信しないで下さい」とメッセージを出さずにはいられないのです。

考えたことの2つ目は、人が「救われた」と感じるきっかけになるものは、人それぞれ、ということ。
私にとってはそうではなかったけれど、私のために泣いてくれた彼女にとっては、「先生」はたしかに「救ってくれた神様より上の人」だったのだということ。
心を動かされ救われた、と感じる材料は、その時のその人にとって、ちょうどぴったりくるものなのでしょうね。それは、道端に咲く花かもしれないし、シンガーソングライターの歌かもしれないし、小説かもしれないし、占いかもしれないし、心理学かもしれないし・・・

というわけで、これからもしばらく交流分析の話が続きますが、これだけではない、ということを、お心に留めておいていただけますように・・・
[ 2016/11/07 10:45 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

脚本分析38(禁止令)

ここまで、グールディングの12の禁止令(インジャンクション)を見てきました。
それは
  1、存在するな
  2、おまえであるな
  3、子どもであるな
  4、成長するな
  5、成功するな
  6、何もするな
  7、重要であるな
  8、属するな
  9、近づくな・信じるな
  10、健康であるな
  11、考えるな
  12、感じるな
でした。後に、グールディングは、もう一つ禁止令(インジャンクション)を付け加えました。
  13、欲しがるな
更に、マクニールが下記の禁止令(インジャンクション)を追加しています。
  14、愛着を感じるな
  15、離れるな
  16、触れるな
  17、見えるな(目立つな)
  18、関わるな
  19、成功を感じるな
  20、セクシーであるな
  21、成し遂げるな
  22、楽しむな
  23、感謝するな
  24、くつろぐな
  25、人生を共にするな

これだけたくさんあると、自分はどれだ?と思わず探してしまいそうになりますね(笑)。
けれど、生き辛さを特に感じていないのに、無理に禁止令(インジャンクション)に当てはめて、逆に苦しくなってしまう、ということのありませんように・・・
生き辛さを感じていて、そこからの突破口を探しているときに、1つのヒントになればいいなと、思って紹介してきました。
ヒントにする、しないは、あなた次第です。当たり前ですが、念のため・・・
  
[ 2016/11/04 09:56 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

脚本分析37(禁止令)

①感情全般を感じない

②ある特定の感情(怒り、悲しみ、恐れ、喜びなど)を感じない

③感情全般を表現できない

④ある特定の感情(怒り、悲しみ、恐れ、喜びなど)を表現できない

⑤生理的感覚(おなかがすいている、疲れているなど)がわからない


これらは、「感じるな」という禁止令(インジャンクション)に縛られている状態の例です。


子どもが「感じるな」の禁止令(インジャンクション)の材料にしやすいものには、例えば次のようなことがあります。

①家庭の中で感情を表現することがタブーになっている

②家庭の中である特定の感情を表現することがタブーになっている

③子どもが感情表現すると、家族が怒ったり不機嫌になったりする

④養育者などが、子どもの感情や感覚を自分のものと同じと見なす(「お母さんが悲しいのだからお前も悲しいよね」「お父さんはもっと遊びたい。お前も疲れてなんかないよね」など)

⑤虐待、いじめ


「怒り」は現在の不当な出来事から自分を守るのに役立つ感情、「悲しみ」は過去の出来事に区切りをつけるのに役立つ感情、「恐れ」は未来の出来事から自分を守るのに役立つ感情、「喜び」は現在の生を謳歌するのに役立つ感情、と交流分析では考えます。
「感じるな」の禁止令(インジャンクション)が強力で、感情を表現することが出来そうにない、と考えているあなたは、上記のような考えを基に、まずは頭で感情表現することから始めるのも良いかもしれません。
もし出来そうであれば、自分の感情や感覚に意識を集中する練習をしてみてください。
感情や感覚をイメージする絵を描いたり、色を塗ったり、粘土遊びをしたり、小さな子どもと一緒に遊んだりするのも、「感じるな」の禁止令(インジャンクション)からの解放に役立ちます。
[ 2016/11/02 11:40 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

脚本分析36(禁止令)

①考えることが苦手

②意見を求められると、緊張する

③何かを選択しなければならない時、自分では選べない

④何かを決断しなければならない時、自分では決められない

⑤困ったことが起きると、解決策を考えるのではなく、ただただ混乱し感情的になる


これらは、「考えるな」という禁止令(インジャンクション)に縛られている状態の例です。


子どもが「考えるな」の禁止令(インジャンクション)の材料にしやすいものには、例えば次のようなことがあります。

①子どもが考えるより先に、家族が決めてしまう

②子どもが意見を言うと、家族が怒ったり不機嫌になったりする

③家族が子どもの意見を無視したり軽視したりする

④子どもの選択や決断を家族が否定する

⑤問題に直面した家族が、子どもの前で、混乱し感情的な振る舞いをする


もう10年ほども昔のことですが、スーパーマーケットで買い物中の母子のやりとりに衝撃を受けたことがありました。
母親(らしき人)が小学校低学年くらいの女の子に、「どのジュースにする?」と訊いています。ただ、その口調が抑揚なく大根役者のセリフのようで、違和感を感じ、思わず、聞き耳を立ててしまいました。
女の子は、返事をしません。何とも言えない緊張感が漂います。
「どれ?」とさらに母親。
女の子は、観念したかのようにオレンジジュースを指さすと、次の瞬間、パッと走り去っていきました。
そして、その直後の母親の言葉に、私はぞくっとしました。「リンゴジュースの方が良いのに」。そして、当然のように買い物かごにはリンゴジュースを入れていました。
おそらく、女の子はこうなることを知っていたのでしょう。もう何百回何千回と繰り広げられてきた母子のやりとりだったのでしょう。自分の考えを否定する母親の言葉と行動を知る前にその場を立ち去る、という彼女なりの賢い対処法だったのでしょうね。
彼女は今どうしているでしょうか。「考えるな」の禁止令(インジャンクション)を考えるたびに彼女のことを思い出します。
傷ついてはいるでしょうが、上手に逃げる術も身につけていたので、きっとそれほど「考えるな」の呪縛に縛られた不自由な生活はしていないはず、と無力だった私自身を慰めるために思ったりしています。
幼少期の体験は、多くが養育者などの家族に大きく影響されます。でも、完全に受け身なのではなく、自分がそれをどう受けるか、あるいは流すか、ということで、自分の生き方を自分で作ることができます。
小さい頃には、上手に対処する方法が見つからなくて、今禁止令(インジャンクション)に悩まされているとしても、今からでも、過去の体験をどう受け、あるいはどう流すか、それを自分で選ぶことで、自分の生き方を再構成することができるのです。


[ 2016/11/01 11:09 ] 未分類 | TB(-) | CM(2)
プロフィール

坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)

Author:坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)
東京・大阪でのメンタルクリニック・専門学校相談室・NPOカウンセリングルームのカウンセラーを経て、2016年4月兵庫県姫路市で「坂田カウンセリングオフィス」を開業しました。文明の利器にはめっぽう弱いというセルフイメージに打克つべくブログを始めました。よろしくお願いします。



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