お休みのお知らせ

勝手ながら、2週間ほど、家族の病気のため、本ブログとカウンセリングルームをお休みさせていただきます。
7月上旬に再開予定です。
蒸し暑い日が続いています。皆さま、どうぞお健やかに。
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[ 2016/06/17 10:34 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

病を治すもの6

一週間にわたって、病を治すものというテーマで書いてきました。そろそろ飽きた?
最後に、アドラーの個人心理学の考えを少しだけ書いて、いったんこのテーマから離れようと思います。

アドラーが治療の究極の目標としたのは、「共同体感覚」の発達ということでした。
「共同体感覚」というのは、自分は社会・宇宙の一員であるという実感のことであり、また社会・宇宙のために貢献したいと思う気持ちのこと。
もちろん、そんなこと、お説教されてもピンときませんね。頭ではわかっても、ふ~ん、それで?って思ってしまう(笑)。もしくは、へんな宗教じゃないの?と怖くなってしまったりして(笑)。

カウンセラーは、決してお説教はしません。講義もしません(望まれれば別ですが)。
頭で説明して理解してもらっても、それだけでは変化しませんもの。頭で理解しようとしているというのは、つまり、狭い意識の範囲にとどまっているということです。
これまで書いてきたように、多くの心理学者たちや身体の方面の識者の方々は、意識(考え)だけの狭い世界から広く深い世界へとつながったときに、治癒・回復が生じると見ているようです。
カウンセラーのお役目というのは、様々な技法等を駆使しながら、「私」という存在を触媒にして、クライエント様が広く深い自己に気づきつながっていけるよう、そばでサポートすることなんだろうなと思っています。
[ 2016/06/17 10:30 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

病を治すもの5

身体の声を聴く、ということは、パールズが創始したゲシュタルト療法でも行います。
例えば、カウンセリング中ずっと右手で左手をつねっている人に対して、「あなたの右手は何をしているの?」「右手は何と言っているの?」「左手は?」等の質問をすることによって、意識していない奥深くにある声を引き出します。
ゲシュタルト療法の「ゲシュタルト」という言葉は、そもそもドイツ語で「全体」を表す言葉。
「全体を生きる」という考えは、ユングもロジャーズもジェンドリンもパールズも、それぞれ表現は違うけれど、究極的には同じことを言っているような気がします。
[ 2016/06/16 09:02 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

病を治すもの4

ロジャーズの共同研究者であったジェンドリンは、カウンセリングの効果がみられた人たちの共通点が、自身の体験をどれだけ深く自身のものとして体験できているかということであるという研究結果から、フォーカシングを創りました。
フォーカシングでは、まだ言葉にはっきりできないけれどそこにある感じ(フェルトセンス)に、じっくり寄り添いその声に耳を傾ける、ということをします。
フォーカシングでも、自身の意識(考え)だけでなく、身体などの深い自分とつながることを重視しています。
[ 2016/06/15 17:05 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

病を治すもの3

『実践 腸脳力』(長沼 敬憲  BABジャパン出版局  2013年)を読んでいたら、こんなことが書いてありました。

・・・・・身体には無数の「他者」が共存している。 私たちの身体には、菌やウィルスをはじめとする無数の「他者」が共生し、その生存に大きな影響を与えています。自分という存在が孤立しているように感じるのは脳だけ。身体はつねに外部(自然)とつながりを感じ、生きています。・・・・・

・・・・・「頭で考えること」と「お腹で感じること」の違い。前者がタテマエ、後者がホンネと言ってもいいと思いますが、私たちはホンネを忘れ、タテマエの世界で生きてしまいがちです。
どちらが正しいというものではありませんが、ホンネの世界から遠ざかってしまうということは、身体の声を無視することにつながります。・・・・・
[ 2016/06/14 09:14 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

病を治すもの2

クライエント中心療法のロジャーズは、ある日、地下室に放置してあったじゃがいもを見て、感激したそうです。「こんな暗くて水も栄養もない場所にもかかわらず、ちゃんと芽を伸ばして生きようとしている!」。
私なんかは、じゃがいもに芽が出ているのを見つけちゃったら、「あら残念」と思うのですが、ロジャーズは違いました。
この経験から、彼は「自己実現傾向」という考えを思いつきます。
それは、「すべての有機体は、生まれながらにして、それ自身の中に、自らの生を維持し強化しようとする方向性を備えている」というもの。
そして、カウンセリングは、何らかの理由で一時的にその自己実現傾向を発揮できなくなっているクライエントが、本来の力=自己実現傾向を発揮して「十分に機能する人間」となることを支援するものである、と考えました。

自分自身の中に治る力があるという考え方、人間だけでなくすべての有機体(命あるもの)に共通して備わる力・方向性があるという考え方、ユングの考え方と似ているところがありますね。
[ 2016/06/13 16:43 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

病を治すもの

ユング心理学では、病が癒えることや心が成長することが必要な時、心の奥深くからイメージが湧き出てくる、そのイメージを言語化したり絵画や造形などで視覚化したりすることで意識につなげることが、病からの回復や心の成長につながる、と考えます。
さらに、心の奥深くは、時も所も種さえも超えて万物に共通する、とのこと。
病を治すのは、自分自身の心の奥深くからの力であり、同時にそれは他の存在すべてからの力でもある、ということになりますね。
[ 2016/06/10 09:08 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

病むということ

家族の本棚を見ていたら、目に留まった一節があったので、紹介します。

病とは病むといふこと也
心が病むのか 体が病むのか ともに病むのか
ともかく 病むといふことは その中に健やかなるものがあるから病む也
その病む中にある健やかなものから見れば 病むといふこともまた健やかさを育てているといへる也

『偶感集』(野口晴哉 全生社 1986年)より
[ 2016/06/09 07:52 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

自分を「特別扱い」しない工夫

・自分に対して「親友」に語るように語る。
・頭の中の「カウンセラー」から自分に語る。
・鏡に自分の顔をうつして声をかける。
・手紙を書く。

はじめは、照れくさかったりぎこちなかったりすると思います。繰り返し、繰り返し、自分を「特別扱い」しないトレーニングを積みましょう。
自分を「特別扱い」しないことに罪悪感や恐怖などを感じてトレーニングができないときは、その罪悪感や恐怖についてのカウンセリングをしましょうね。
[ 2016/06/08 08:01 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

特別扱い

パニック症の「彼」(架空の人物です)は言います。「もしまた、街中で息が苦しくなったら、と思うと、なかなか外出できません」。
パニック症というのは、不安が強い時に起きる心の症状の1つで、息が苦しくなる、胸が締め付けられる、めまいがする、脂汗が出る、などの「パニック発作」と、また発作が起きたらどうしようと思う「予期不安」からなるものです。
「彼」は予期不安のため、家にこもりがちになっています。

「もし街中で息が苦しくなったら、周りの人を驚かせてしまうだろう。もしかしたら、私のために足をとめて介抱してくれようとする人もいるかもしれない。そんな迷惑は絶対にかけられません」。
「彼」は、街中で通りすがる誰かのことを気にかけているのですね。そして、自分のためにその誰かの気持ちや時間に影響を与えてはいけない、と考えているようです。

「ところで」とカウンセラーが尋ねます。「もし、あなたが街を歩いていて、誰かが具合悪そうにしゃがんでいたら、あなたはどう思いますか?」
「彼」は言います。「気の毒に、つらいだろうな、と思います」
「そして、あなたはどうしますか?」
「もし私と同じ病気の人なら、『怖いけれど、もうすぐおさまるから大丈夫ですよ』と声をかけて、発作がおさまるまでそばにいると思います」
「あなたは、その人のせいで自分の時間をとられた、迷惑だ、と思いますか?」
「いいえ、それはありません」

「自分が介抱する側なら迷惑に思うことはない、自分が介抱される側なら迷惑をかけていると思う、のですか?」
「・・・そうですね。矛盾していますね」
そして「彼」は、普段から、自分は人に迷惑をかけてはいけない、人に頼ってはいけない、と思っている一方で、人には自分のことを頼ってほしいと思っているし、頼られたらその人のために最善を尽くそうとしている、ということに気づきます。
「自分だけ特別扱いしているようですね」
「はい、自分にだけ、とても厳しいですね」
「自分のことも他の人と同じように扱えるといいですね」
「そうですね、本当に…。いつも自分は人の世話をする役で、人に世話をされることを自分で自分に許してきませんでした。私も、他の人と同じ。人から世話をしてもらってもいいんですね」

このように、人は往々にして、自分にだけ厳しいルールを課している等、自分を「特別扱い」していることがあります。
あなたに「特別扱い」はありませんか?
[ 2016/06/07 08:06 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)

Author:坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)
東京・大阪でのメンタルクリニック・専門学校相談室・NPOカウンセリングルームのカウンセラーを経て、2016年4月兵庫県姫路市で「坂田カウンセリングオフィス」を開業しました。文明の利器にはめっぽう弱いというセルフイメージに打克つべくブログを始めます。よろしくお願いします。
(現在、木曜日以外の平日に記事を書いています)


ホームページはこちらです⇒http://sakatacounsel.web.fc2.com/          (右側「リンク」から入れます)

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