対話分析16

大人の社会だけでなく、子どもの社会でも、二重裏面交流が横行しているようです。
もう小学生の頃から、コミュニケーションに疲れてしまった、という方が大勢います。

例1)
A子「ねえ、B子ったら、カテキョウ(家庭教師)始めたらしいよ」
  (情報あげるから、私のこと、仲間外れにしないでね)
C子「へえ、そうなんだ。家、金持ちだもんね」
  (B子ったら私を置いてけぼりにして一人だけ成績上げるつもりなんだ。面白くない)
A子「金持ちでカテキョウ付けたって、元の頭が悪いからどうしようもないよ」
  (悪口を言うのは嫌だけど・・・C子、機嫌を直してちょうだい)
C子「そうだよね。B子、最近付き合い悪いのは、無駄に勉強してるからか。ねえ、B子のこと、無視しようよ」
  (A子は私から離れていかないよね。言うこときくよね)

例2)
D男「昨日、○○(テレビ番組)観た?」
  (話を盛り上げて楽しくさせなくっちゃ)
E男「観た。△△がさあ、□□でさあ(番組の内容)」
  (ちゃんと話を合わせなくっちゃ。つまらない奴と思わないでほしい)
D男「そうそう。それでさあ、その後、△△がさあ~(さらに番組の内容)」
  (このまま面白い話を続けなくちゃ。つまらない奴と見捨てないでほしい)


こんな対話が、極々普通になされているそうです。
コミュニケーションに関わってくる人物も、2人というよりは、3人、4人、5人と、人数がいることが大半で、さらにコミュニケーションを複雑にしているようです。
そこに、ラインなどでのやりとりも盛んになってきているので、裏面の見えない裏面交流が行われることとなり、もうわけのわからない状態に陥っているようです。

自分が嫌われ、独りぼっちになってしまうかもしれない・・・
そんな恐れの中、素直な気持ちは奥に押しやって、裏面交流をしてしまう。
結果、独りぼっちになったらどうしようという不安が解消されることはなく、表面的に明るく振る舞い続け、裏面交流を続ける子どもたち。

大人でも、こんな二重裏面交流ばかり続いたら、心身の健康を損なってしまいます。

「学校に行きたくない」と、もしお子さんが訴えたなら、「学校は行くべきところ。休むなんて許しません」と一喝する前に、「何かあったのかな?」と、お子さんの心に寄り添ってあげてください。
「いじめられているわけではない。友達がいないわけでもない。じゃあ、なんでなのよ?」親御さんには不思議なことかもしれません。
お子さんはすぐには答えられないかもしれません。答えないからと、怒らないでください。
お子さんは対話分析が出来ているわけではないので、説明のしようがないかもしれません。
学校で素直な心の交流が出来ていないのだとしたら、せめて家庭では、それが出来るように、お子さんの心に安心感を育ててあげてください。

大切な人との間では、素直に心を開いて交流することが出来る・・・
この経験が出来た子は、強くなります。
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[ 2017/02/24 13:02 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

対話分析15

(交流分析の話から外れます)
自分も相手も尊重しながら、自分の気持ちや考えを主張することを、「アサーション」 「アサーティブネス」と言います。


例1)
 「あなた浮気してるでしょ」
 「私のことを馬鹿にしているの」

例2)
 「あなたが浮気しているんじゃないかって、気になって辛い。本当のことを教えてほしい」
 「私のことを馬鹿にされているように思えて、悲しい…」


例1と例2とでは、伝えたい内容は同じですが、ずいぶん雰囲気が違ってきます。

例1は、「アグレッシブなコミュニケーション」と言います。
自分の主張だけして、相手を尊重していない言い方です。
主語が「あなたは~」になっている点にも注目です。「あなたは」の主語を使う言い方を、「YOUメッセージ」と言います。
自分の気持ちを発散することは出来るでしょうが、伝えたい気持ちが相手に伝わる可能性は低いです。
2人で作り上げるコミュニケーションとしては、お勧めできません。

一方、例2は、「アサーティブなコミュニケーション」と言います。
自分も相手も尊重しながら、自分の気持ちや意見を伝える言い方です。
主語は「私は~」になっていますね。「私は」の主語を使う言い方を、「Iメッセージ」と言います。

もうひとつ、「ノンアサーティブなコミュニケーション」というのがあります。
これは、相手のことは尊重するけれど、自分のことは大切にしない、コミュニケーションのあり方です。


素直な気持ちで相手と対話するときの参考にどうぞ。

アサーションについては、またいつか、ゆっくりお話ししますね。


[ 2017/02/22 16:16 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)

対話分析14

相手を悲しませたくない、怒らせたくない・・・
そう思えば思うほど、ホンネを言葉にすることが出来ず、裏面のある交流をしてしまう。
裏面のある交流が、2人の結びつきを強くするわけではないことは、頭ではわかっている。
けれど、やっぱり、素直な言葉は飲み込んで、裏面のある交流をしてしまう・・・

それは、どうしてなのでしょう?
あなたの中の何が、素直な言葉で相手と向き合うことを避けているのでしょうか?


今までにあなたが経験してきた人間関係が影響していますか?

その人間関係から、「人ってこんなもの」 「自分ってこんなもの」 「人間関係ってこんなもの」というような固い考えが、あなたの中に居座っていませんか?
そして、それらが、あなたの邪魔をしていませんか?


前に、人生脚本のお話をしました。
禁止令(インジャンクション)ドライバーが、あなたの自由を邪魔していませんか?


思っている通りに行動したいのなら、人生脚本を書き換えましょう。

カウンセリングでじっくりと心の中を整理して人生脚本を書き換えていくも良し、思いきって望む行動をとってみることから、人生脚本も書き換え、その行動をあなたのものとして定着させるのも良し・・・

「あなたは、本来、あなた以外の誰にも邪魔されずに生きることが出来る」
交流分析の基礎となる考えにありました。「人は誰でもOKなのだ」 と。

素直な言葉を伝えるときには、「自分もOK」 「相手もOK」 であることを心に置きながら、相手の方に向き合ってくださいね。
自分も相手も尊重する誠意ある言葉が、2人の関係を助けてくれるはずです。

[ 2017/02/21 14:57 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

対話分析13

例1)
 彼女「昨日、何してた?」
    (日曜なのに、デートに誘ってくれないなんて、私のこと、もう飽きちゃったの?そうじゃないって、言ってよ)
 彼氏「何だか寂しい思いをさせちゃったかな?今日、食事でも行く?」
    (取引しよう。食事おごるから、泣きわめくとかやめてよね)

例2)
 彼女・・・同上
 彼氏「何か言えていない気持ちがありそうだね。聴くよ」
    (しんどいな。また君のご機嫌をとらないといけないの。勘弁して)

例3)
 彼女・・・同上
 彼氏「昨日は、一日寝てたよ」
    (めんどくさい女だな。言いたいことがあるなら、はっきり言えよ)


さて、3つの対話を見て、どう思いますか?
この後、2人の雰囲気は良い感じになりそうでしょうか?

残念ながら、たぶん、彼女はさらに不安と不満を募らせて、彼氏からすれば「また厄介な攻撃」を仕掛けてくることでしょう。

それは、言葉とは裏腹に、非言語のメッセージ(裏面の交流)があるからです。
人間は、言語より非言語のコミュニケーションに重きを置くと言われています。
彼氏の言葉より非言語のホンネが、彼女に受け取られ、不安・不満が掻き立てられることになるのです。

上の3例のように、対話する双方に裏面の交流がある対話パターンを 「二重裏面交流」 と言います。


二重裏面交流は、人間関係に波風を立てたくない、相手を悲しませたり怒らせたりしたくない、という思いで行われることも多いのですが、その効果はあまり出ない結果となります。
近しい付き合いの相手だと特に、逆効果になります。


「良い人であらねば」という緊張感から裏面のある交流をしてしまう方が、大勢いらっしゃいます。
大変なエネルギーを使って疲れる、割に合わないコミュニケーションをしていることになります。


「良い人」であることを諦めて、素直に思いを言葉にしてみませんか?
悲しませたくない、怒らせたくない、と普段から気を遣っているあなたなら、素直な言葉も、それほど毒のある言葉にはならないと思いますよ。

万一、相手を悲しませたり怒らせたりしてしまっても、その後の対話で取り戻せばよいのです。
あなたにとって重要な相手なら、何度かのチャレンジで素直な気持ちが届くはずです。
一回の言葉で終わってしまう人間関係だとしたら、あなたにとってそれほど重要なものではないのでは?

言葉も人間関係も、あなた自身が選んで良いものなのですよ。
        
[ 2017/02/20 13:34 ] 未分類 | TB(0) | CM(2)

対話分析12

前回の続きです。

彼女「昨日、何してた?」
   (日曜なのにデートに誘ってくれないなんて、私のこと、もう飽きちゃったの?そうじゃないって、言ってよ)


彼女の裏面の交流は、ACNPです。
彼女の期待するところは、NP→ACの彼氏の返信なのですが、あえて、そうではない返信を考えてみましょう。
ただし、ここでは、彼女を大切に思う気持ち、2人の関係を深めたいという気持ちがあることを前提にしますので、険悪な空気を呼び込む返信は抜きで考えてください。

どんな返信が出来るでしょうか?


例えば・・・

㋐彼氏「何か言えていない気持ちがありそうだね。聴くよ」(FC

㋑彼氏「僕は気持ちを察するのが苦手だから、言いたいことはズバッと言ってくださいね」(A→FC)

㋒彼氏「いつも僕が君の気持ちを読んで対応してきたけど、このままでいいのかな?2人のあり方を考え直して再構築したい。君が言いたいことを言えるようになるには、何が必要?」(A→A)

㋓彼氏「こんなブログを読んだんだ(前回のブログを見せる)。僕は君と対等な関係になりたいと思っている。君はどう思う?」(A→A)


☆相手の期待に添うばかりでなく、心の底からの誠実さを伝えることが大切です。
[ 2017/02/17 00:44 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)

Author:坂田カウンセリングオフィス(坂田和代)
東京・大阪でのメンタルクリニック・専門学校相談室・NPOカウンセリングルームのカウンセラーを経て、2016年4月兵庫県姫路市で「坂田カウンセリングオフィス」を開業しました。文明の利器にはめっぽう弱いというセルフイメージに打克つべくブログを始めます。よろしくお願いします。
(現在、木曜日以外の平日に記事を書いています)


ホームページはこちらです⇒http://sakatacounsel.web.fc2.com/          (右側「リンク」から入れます)

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